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生姜焼き

「ふい~、今日は楽しかったのぅ♪」


「あそこに行くのは悪影響だ、ノルンは次から留守番するように」


「ぬぇっ!? あっ、あれは冗談! 冗談じゃ! 真に受けるとはお前様もまだまだ子供じゃのぅ♪」


 ……怪しい、完っ全に目が泳いでるが……まぁ、仲良くなるのは悪い事じゃない。知り合いがただでさえ少ないこんな所だしな……対策はあいつにしっかり釘を刺すことで行うこととしよう……。


「さて、今日のメニューは何かの? あちこちしたからお腹がぺこぺこじゃ!」


「う~ん……折角豚肉が手に入ったしなぁ……シンプルにアレにするか」


「何を作るのじゃ? どんな料理になるのじゃ??」


「材料は豚肉、玉葱たまねぎ、キャベツに生姜しょうがっつー事で生姜焼きです」


「生姜? 豚人蹄オークホプレーのことかの? あれは薬味や薬で使う物じゃろ? 辛くて食べるのに苦労するぞ? 風邪を引いたときに侍女が持ってきたのじゃが……あれは拷問じゃった……」


 その時の記憶が蘇ったのだろうか? ノルンが顔をしかめて舌を出す。まぁ、薬って認識ならそうもなるよなぁ……本格的に栽培され始めたのもここ最近らしいし……。ならばここで俺がその認識を覆してみせよう!


「それが意外とそうでもないんだなぁ、こいつは肉や魚の臭みを消してくれる効果があるし、濃い味付けなら辛味もアクセント程度であとに残るのは爽やかな風味だけ。ってかこれまでノルンが食べた料理にも結構入ってたんだぞ?」


「そうなのか? 全然気付いておらんかった……」


「んじゃその苦手意識を覆す為にこちらを飲んで貰おうか」


「なんじゃ? この黄色っぽい水は? 何やらシュワシュワ言っておるが……?」


 しばらく硝子のコップに注がれた『それ』を眺めていたノルンだが、俺の表情を窺いながらおそるおそる口を付ける。


「……!? っなんじゃ?? 口の中でシュワシュワ弾けるように……! 辛っ……いや……甘い……むむむ……??」


「『ジンジャーエール』ってんだ、生姜のシロップを炭酸水で割ったんだ。どうだ? 美味いだろ?」


「ぬうぅ……びっくりしたが……確かにこれは美味い……。豚人蹄の辛味は感じるがむしろそれが飲んだ後の爽やかさを後押ししておる」


 ノルンが不思議そうな表情をしながらチビリチビリとジンジャーエールを飲んでいく。炭酸水の泉を見つけたから気紛れに作ってみたが……気に入ってくれたなら作った甲斐があるってもんだ。


「甘いだけのもあるんだが俺は少し辛口の方がスッキリして好きだな、果物のシロップも仕込んでるから出来上がったらそっちも試そうな」


「うむ! 楽しみにしておるぞ!」


「さて、そんじゃ生姜焼きを作りますか! 俺は肉をスライスするからノルンは生姜を摺り下ろしてくれ」


「任せるのじゃ♪さて、おろし器おろし器……。ふむ? お前様えらく肉を薄く切るんじゃの、反対側が透けて見えておるぞ?」


「厚切りのジンジャーステーキとかもいいがな、俺は薄切りをたっぷりのが好きなんだ。こいつで刻みキャベツを包んで食べるのがまたなぁ……」


「ぬぬぅ……キャベツ……野菜はあまり好かんのじゃ……」


 ま~だ野菜が嫌いと言いますか、っても最近は割と食べてる方だが……あっ、ならば刻みキャベツにアレを足しますか♪


「それじゃノルンにもう一仕事だ」


「ぬ? 何をすればいいんじゃ?」


「こないだメレンゲを作った要領でこいつを混ぜてくれ、野菜が美味しくなる魔法のドレッシングだ」


「ぬぅ……本当じゃろうのぅ? 中に入っておるのは……卵? それに……この香りは酢か?」


 材料は卵黄、酢、油に塩。これをしっかり攪拌したら……。


「ぬおっ? これはマヨネーズか?? お前様! マヨネーズが出来上がったぞ!」


「正解♪」


「なるほどなるほど、このように作っておったのじゃな! うむ、これがあればキャベツも頑張れるぞ!」


「うっし、んじゃ生姜焼きを作りますか、油を敷いて熱した鍋に肉を投入っと……う~ん……ちょっと臭みがあるな……」


「野趣溢れる香りとも言うがの、猪肉は仕方あるまい」


 仕方ない? いやいや、舐めて貰っちゃ困る、こちとら食にうるさい日本人だぜ?


「んじゃ肉にノルンがおろしてくれた生姜を加えて、酒を少々投入。んで出て来た脂と水分を捨てる」


「うぬっ? 捨てるのかの? 肉汁には旨味があると前に言ってなかったか?」


「旨味もあるけど臭みがあっちゃあ台無しだからな、大体は脂に臭みが入り込んでるからそれを抜いてやれば……ほら、嗅いでみな」


「おお! 確かにあの香りが消えておる! このような手があったのじゃな?」


「よしよし、それじゃあ改めて玉葱を加えて炒め。醤油、砂糖、味醂、酒、生姜を合わせた調味料を加えて炒める、そんで隠し味にバターを一欠片っと」


「おぉっ良い匂いじゃのぅ♪ よし、米も炊けたぞ!」


「たっぷりの刻みキャベツにマヨネーズをかけて、生姜焼きを盛り付けて完成! さあ食べよう」


「「いただきます!」」


「うむ! 生姜の香りにバターのコク……これは米と相性抜群じゃな!」


「肉でキャベツを巻いて食べてみな? 美味いからさ」


「うぬぅ……騙したら承知せんぞ……はぐっ!」


 目を瞑って生姜焼きとキャベツを頬張ったノルンの表情が明るく変わっていくのが見て取れる。結局食わず嫌いなんだよなぁ、食ったら美味いのに野菜ってだけで苦手意識持っちゃって勿体ない。


「うむ、うむ、これは相性がいいのぅ……。濃いめの味付けにマヨネーズのまろやかさ……そこをキャベツのさっぱり感が洗い流す……うむ! これは無限に食べれそうじゃ!」


「食い過ぎたら太るから程々にな、意外かと思うがコレをパンに挟んでも美味いんだぞ?」


「うぬ!? ならば明日の朝はそれじゃな! う~ん、今から楽しみじゃ♪」


 厄介な依頼だったが食材もゲット出来て美味いもん食えれて結果オーライか。あっちじゃ面倒臭いだけだった自炊だけど一緒に食べる相手が居るだけで楽しいもんだな。……住めば都って言葉もあるが、ここが俺にとっての都ってことになるのかねぇ……。

しょうが焼き


 皆大好きしょうが焼きm(・ω・m)

 私は薄切り肉たっぷりが好きですが厚切りも美味しいですよね(っ´ω`c)


一人前


豚肉:100~150g

玉葱:半玉

調味料

 醤油:大匙1杯

 味醂:大匙1杯

 酒:大匙1杯

 砂糖:小匙2杯

 おろし生姜:お好みで

 バター:5g程度


1.フライパンに油を敷き、中火で豚肉を炒める。匂いが気になるようなら分量外の生姜と酒を加え出た油をキッチンペーパー等で拭き取る。


2.豚肉に火が通ったらスライスした玉葱を加えて更に炒め、玉葱に火が通ってきたら調味料を合わせて加える。


3.バターを加えて加熱し、タレが絡まって好みの濃さになったら出来上がり。


 バターを加えると味にコクが出てご飯が進みます(っ´ω`c)

 おろし生姜ではなく千切りの生姜や紅ショウガなんかを入れても美味しく出来ます、色々試してみるのも楽しいかもしれませんねm(・ω・m)


 豚肉の臭み抜きは割と重宝します、国産のブランド豚なら臭みが強い物はそうありませんがいつもいい物を買えるほど我が家はお金がありませぬ(´・ω・`)

 安い特売のお肉を多少レベルアップできるのは節約面でもよいですね(*´ω`*)



生姜シロップ


生姜:150g

砂糖:150g

水:120ml

レモン汁:大匙2杯


1.生姜を薄くスライスします


2.鍋に水と生姜を入れ一煮立ち、砂糖を加えて更に弱火で10分ほど煮て香りを出します。


3.火から下ろして粗熱を取り、レモン汁を加えたら完成、密閉出来る容器で保存しましょう。


 炭酸で割ってジンジャーエールもいいですが紅茶等に入れても美味しく頂けます(*´ω`*)


 それでは今日はこの辺で、読んで頂きありがとうございます(*´ω`*)


 ……レシピが気に入ったらブクマや評価など頂けましたら作者のモチベーション向上に繋がりますm(・ω・m)

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