俺は神のゲームに参加させられる
朝になったと思い起きてみるといつもと違う光景が俺の目に入った、こんな黒い天井を俺は知らないと思い起き上がってみると、そこは真っ暗な空間だった。
「どこだここ」
そんな事を呟きながら辺りを見るが真っ暗な空間なので俺がどこにいるのかもわからなかった、すると真っ暗な空間から一筋の光が見えた、あそこに行けばなにか分かると思い走り出してみた。
「あれ、貴方誰でしょうか」
光が見えた場所まで来るとそこには、この世に居るとは思えない美少女が椅子に座っていた、美少女の見た目は金髪で身体は小さいく優しい目をしていた。
「えっと起きてみたらここに居たんだけど」
俺は美少女に起きたらここに居たと言うと、美少女は考えているので俺は声を出さず美少女が話すのを待った。
「貴方から聞いた事から大体の事は分かりましたが、本当に目を覚ましたらこの空間に居たんですね」
美少女からの質問に、俺ははいと答えた。
「それなら貴方も選ばれたのですね、ゲームが起こる世界から」
「ゲームが起こる世界ってどうゆう事ですか」
「これから話をするので、まずは座って下さい」
美少女に言われ、椅子に座ると美少女からカップを渡された、カップの中には紅茶が入っており、俺は紅茶を一口飲んだ。
「今から話すのは、この空間に来られた者だけに話しています、まずは名乗りましょうか私の名前はチャムです」
美少女が名乗ったので俺も自分の名前を言わないといけない。
「俺は前田誠だ」
「では誠さんで、貴方にはこれから戦いに行ってもらうのですが、そこで起こる事を説明します」
俺は真面目に聞く態勢に座り直しチャムと名乗る子からの説明を聞く。
「最近私達の間で人間界から人を連れ去り戦わせると言うのが流行っているのです」
「ちょっと待ってくれ人ってのは分かるが人間界はどうゆう事だ」
「人間界と言うのは貴方達が住んでいる地球の事です」
確かに俺が住んでいるのは地球だ、だがチャムの言葉からここは地球じゃないのかと考えていると。
「少しわかりやすくする為に私の事を説明しましょう、私は貴方達を生み出した神様です」
「神ってまさかそんなわけないだろ」
俺は驚きを隠せず、冗談ぽく言ってみるとチャムがどこからか杖を出していた。
「そんな簡単に信じるとは思ってなかったのでいいでしょう」
チャムが言った瞬間、俺の顔が宙を浮いた、俺は自分の体が宙に浮いたと思い体を見たがそこに体は無かった、俺はチャムを見ると。
「信じさせる為に貴方の首を切ってみました」
チャムは笑顔で言うと、俺は死ぬんだと思い目を瞑った、こんな事になるんだったらあんな所に行くんじゃなかった。
「ちょっとそんな死んだなんて思わないで下さいよ」
チャムの言葉が聞こえ目を開けてみた、確かにさっき俺は自分の首が宙に浮いたのを見て首と体が切断された事に気づいたが、俺の首と体は切断された箇所が無かった。
「さっき私は貴方を切断しましたが、すぐに私の力で時間を戻したんですよ」
どうやらチャムが神だと信じなければならないな。
「どうです信じましたか」
「ああさっきは悪かった、説明の続きをしてくれ」
「では私が神だと言いましたが私の他にも神は居るんです」
「そうなのかてっきり神は一人だと思ってたんだが」
「人間界の貴方達に伝わってるのはそうでしょう、ですがさっき私は言いましたよ私達と」
「確かに言ってたな、それでチャム達の間で流行ってるのってなんなんだ」
「私は別にこんなゲームに負けたっていいんですが、貴方が呼ばれたのも事実ですからね」
「確かさっき人を連れ去って戦わせるって言ってたよな」
「ええですが貴方一人だけじゃありません、貴方には仲間と呼ばれる者が付いて来るのです」
チャムの言葉が終わると急にサイレンみたいな音が俺の耳に聞こえてきた。
「ちょうど今から始まるので見てみましょうか」
チャムは立ち上がるとさっきまでチャムと居た所から知らない場所に居た。
「これから始まるのが貴方にやってもらう私達が言うところのゲームです」
チャムが言って俺の耳に叫び声が聞こえてきた、俺は叫び声が聞こえた場所まで行ってみるとそこには人が剣や弓を持ち戦っていた、俺はなにが起こってるのかチャムに聞く。
「ここではなにが起こってるんだチャム」
「言ったでしょうゲームだと、これは私達神の間で流行っているゲーム神対神の大戦です」
「そこに居んのはチャムじゃねーか」
すると俺達が居る場所に男が来た、チャムの知り合いって事はこの人も神か。
「久しぶりですねファミック貴方が戦っていたのですね」
「ああ、新しい人に力を分けてやったからな少し戦いたくてな、それよりそいつがお前の相棒か」
「まあそんな感じです、それで貴方の相手は誰なんですか」
「ビークだよこの前あいつに負けたから、少しリベンジをな」
「そうですか、それじゃあ私達は少し離れた方がいいですか」
「別に大丈夫だ、だがせっかく手に入れたんだったらこんな所で殺されるなよ」
そう言ってファミックと名乗る男はどこかに消えた、それからチャムと二人ゲームを見ているとここに来る時に聞こえたサイレンの音が聞こえてきた。
「勝者ファミック」
誰かの声が空から聞こえてきた。
「終わったみたいだし、私達は戻りましょうか」
チャムの言葉でチャムと会った場所まで戻りチャムと二人で椅子に座ると俺はさっきまで見ていた戦いを思い出した、あんな事を俺はやるのかと思いチャムが話し始めた。
「説明し忘れましたがあそこで死んでしまったら私でも助けるのは不可能です、それに貴方を人間界に戻らせるのも無理なので、貴方にはこれから戦ってもらいます」
結局俺はこれからあの戦いをさせられるんだ、それなら絶対に負けないようしなければいけない。
「あの戦いを見たら説明は要りませんよね、これが私達神のゲームなんですよ」
「一つだけいいか」
「まあ一つだけなら」
「この戦いに勝ち残ったら地球に帰してくれるか」
俺が言った言葉にチャムは笑い出した。
「確かに勝ち残ったら、神は願いを叶える事が出来ますが、何故それを知ってたんですか」
「どんなの王道だろ、それよりどうなんだ」
「いいでしょう、貴方が勝ち残ったら地球に帰してあげますよ」
「それなら俺も安心した」
俺達が話し終えるとチャムが杖を出し俺の前に何かの画面が映し出された。
「さっきファミックが人に力を与えると言ってましたよね、その力は私達神が持っている能力の一つを人に分け与えるのです、今映し出したのは私の全ての能力について書かれています」
そうかさっきの神の男が言っていたのはこれだったのか。
「それで貴方はなにを選びますか」
チャムに言われ画面を見ると、時間戻し、テレポート、竜の力、魅了、神化、未来視、異空間、と書かれていた、チャムはこの中から選べと言っているのだが時間戻しやテレポート魅了はなんとなくわかるが他の能力がわからない。
「こんなの見たってわからないのが多いですよね、それじゃあ能力の説明をしましょうか、私が貴方に見せた能力は時間戻しなのはわかりますよね」
確かにチャムは俺の首を飛ばした時に時間を戻したと言っていた。
「この時間戻しは一人にしか使えないので貴方に扱えるのかわかりませんね、次にテレポートですがこれはファミックが見せた能力です」
神の男が消えた時のやつだろうか、あの能力なら俺でも使えそうだな。
「この能力は神が与える能力の中でよく使われています、効果範囲はゲーム中のエリア移動が出来るのでオススメですね」
「俺も使いやすいと思うな」
「継ぎの能力は魅了ですね、この能力は女の神限定の能力なので男の神は持っていません」
俺がチャムに会った時は確かに綺麗な子だと思ったが、この能力があったのもあるのだろうか。
「この能力は異性に命令したり出来るのですが、それが同性だった場合は出来ないので、オススメ出来ませんね」
「そうか、まあ俺は勝てるならどんな能力でもいいんだけどな」
俺が言うとチャムは考える態勢になり、俺は次のチャムの説明を待つと。
「それなら危険かもしれませんが竜の力、神化、異空間がオススメですね」
「俺も見た時はこの能力は危険だと思ってたがやっぱりそうなのか」
「はい、竜の力と言うのは竜を体内に宿したり、竜を使役したりするのですが、それには精神力の強さが求められるのです、神化も同じでこれは私達神の力を人に与えるのでは無く、人自身が神になるのです、これを選んだら私の能力の全てが貴方に分け与えられるのですが、貴方はその勇気がありますか」
チャムの言葉に俺はどうしようか迷っていた、神化を選べばチャムが持っている全ての能力が俺に分け与えられるがチャムを見ると、それを選ぶと死ぬ確率が高いのだろう、だが俺は勝つために強い能力が欲しいそれなら。
「俺は神化を選ぶよ」
「そうですか、まさかこれを選ぶ者が居るとは思いませんでした」
チャムは杖を掲げた、俺は目を瞑り終わるのを待つと。
「もういいですよ」
チャムの言葉で俺は目を開けると自分の体を確認した。
「もう終わったのか」
「ええ私も信じられませんが成功したようです、わたしの能力が全て消えています」
チャムも自分の体を見て呟く、俺は自分に力があるのかもわからないがチャムはわかるのだろうか。
「まあそんなすぐにはわかりませんよ、それより私達の初の戦いが始まるようですよ」
チャムの言葉で俺の耳にサイレンの音が聞こえてきた、すると俺達の前に大きいドアが出てきた。
「ここを通れば貴方の勝ちが私にはわかります」
チャムは大きいドアを扉を開け通っていく、俺は絶対この神の戦いから勝ち残って地球に帰ってやるそう決めて、俺もチャムの後を追った