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1 誕生

俗に勘違い系と呼ばれるジャンルを目指しています。好みに合わない方はお気をつけ下さい。

役割演技という言葉を聞いたことはあるだろうか?

ああ、ロールプレイと言い換えた方が聞きなじみがあるかもしれない。

生い立ちや姿形、あるいは人格まで、あらゆる条件を一方的に与えられて、それに即した行動をとることなんだそうだ。

この世界には、そんな役割演技者ロールプレイヤーが数多く暮らしている。そして俺も、その一人だ。




まず初めに、自己紹介をしよう。実を言うと、まだ生まれてないから自分の設定も知らないんだよな。

生まれる瞬間に天の声みたいなのがふあーっと降ってきて拒否権なし。なぜかこれが世界の常識らしい。

俺はラフケ。ファミリーネームは無い。つまり、下賤の生まれってヤツ。

年齢は…あれま。13歳だってさ。ガキじゃん。

性格は劣等感、不屈の精神、冷静、冷酷、無口。

目標は反乱達成。

っておーい!! マズい。これはマズい。どっからどーみても悪役じゃん!?

しかも明らかに暗そうな性格だし!

しかもこれ、反乱達成って所属国家がまたグロース帝国だってよ。

世界一大きな大陸の統一国家で、なおかつ平和主義の賢帝が治めてるすんばらしい土地さ!

ムリだよ。すぐしんじゃうよ。っていうか何が不満で反乱起こすわけ!?




まあ、不満なんて言うだけ無駄なのは分かってたさ。結局、俺は設定通り13歳でグロース帝国に生を受けた。寿命がくる80歳までに何とかして目標を達成するべく訓練を始めることにした。さて、これからどうやって生きるべきか。

もう一度自分の設定を長所と短所に分けて考えてみることにする。


まず長所。

とりあえず、冷静はいいな。こうしてまず考えることから始められるのはこの性格のおかげだ。今後も冷静さが武器になる局面は多いだろう。

次に不屈の精神。うん、転んでもしくじっても挫けないのは良いことだ。

それから…。あっ!ラッキー。俺って美形な設定らしいぜ。これは意外な所で役に立つ設定かも。

でも、こんなもんか。



次に短所。

劣等感、冷酷。

一つ一つなら問題ないけど、二つとも揃っているのが頂けない。これじゃあ初めから国に仕官して好機を伺いたくても貴族ばかりの仲良し軍学校になんかとてもじゃないが馴染めないだろう。

その上無口。

煽動者として反乱を喚起するのも難しい。


…絶望している場合じゃないな。

とりあえずの方針としては、まだガキだっていう将来性と不屈の精神に期待を託して、戦士としての腕を磨いてみよう。


長かった考え事はこれで終わりだ。それからはまず2年間、剣術にも知識にも目を向けず、ひたすら体力の向上に努めた。

毎日、腕が上がらなくなるまで薪を割る生活。面白みの欠片もないが、当面の生活費にはギリギリ足りたし、体力の向上にはうってつけだった。


そんなある日。やっと運が向いてきたのか、それからの人生を左右した、二つの出会いが訪れたんだ。




ステータス


体力:350 (+248)

知力:15  (+0)

剣術:3   (+0)

体術:3   (+0)

人望:0   (+0)

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