表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/107

第25話 新しい仲間


「モモカさんは⋯⋯」

「よ、呼び捨てのタメ口でいいですよっ!」

 意外とアグレッシブだな。この眼鏡っ子。


「⋯⋯モモカは、ジョブというかポジション的なのはどう考えている?」

「え、詠唱は難しくて、はっ走り回るのもちょっとなので、盾かなぁと。ポーターはもう嫌です⋯⋯」


 盾! そのボデーで! まぁ体格関係ないけど。


「⋯⋯とりあえずパーティー組もうか」


 敵を引き寄せる紙装甲の盾と、MPポーション無しの中級魔法使いの2人パーティーだったが、思ったより上手くハマり、そこそこエーテルが稼げた。

 地下通路の真ん中で戦士の咆哮(ウォリアーロアー)を使えば壁の向こう側の敵だろうが引き寄せ、俺には敵意が向かないので好きな位置取りから同時に複数の敵を屠れる。それほど敵の移動速度が速くないのも幸いだ。

 ただし、いつもより位置取りのために動いて疲れた。



「今日はこの位にしようか」

「わっ私、まだ大丈夫ですよ?」


「女の子は暗くなる前に帰った方がいい」

 一緒にいると俺が職質されそうだ。


「も、もうそこまで子供じゃないですよ!」

 いえ、もう見た目がアウトです。戦士の咆哮(ウォリアーロアー)のモーションで、拳を突き上げてる姿とかの動画をネットに流したら結構バズるんじゃないかと確信しています。


「それに、今日は充電器を持ってきてなくて、もう充電が危ないんだ」

「あっ、私も20%しか無くなってる!」


「チームの間引きが無い日なら、いつでも付き合えるから焦らず行こう」

「分かりました。さいとーさんのチームはどこなんですか?」

「イーストだよ。札幌イースト。創成川イースト界の」

「あ、あれ? 私、住んでるところが確か創成川イースト界ですよ? ファクトリーの近くの学生会館なんですけど」


「⋯⋯昼間活動できるなら、札幌イーストに紹介しようか? エーテル取得率バフもくれるし」

「えっと、火・木が午前だけなので午後大丈夫です。後、土日と夕方も大体大丈夫です」

 女子大生、もっと青春的な活動しなくて大丈夫なのかい? 火木土のイースト間引きデーと合致するのは好都合だけど⋯⋯イーストのメンバー濃いでぇ。


 フレンド登録だけして別れようと思ってたけど帰りの方向が同じだったため、2人でバスセンター駅まで地下を歩いた。


 物理スキルの技術書も初級・中級・上級とあり、円がEPになった感じのお値段らしい。上級スキルだと最低でも三十万EP。三十万EPって⋯⋯。それだけあれば最大MPいくらになるんだろうか。


 スキルは死んでも無くならないため、装備やステータスよりも優先してEPを貯めている人が多い様だ。

 ちなみに物理スキル使用にもMPを消費するが初級で1、上級で3と少量だそうで物理メインなら最大MPを増やす理由はない。



 おじさん的には、事案に認定されないか内心ビクビク怯えながらの帰路でした。とりあえずチームメンバー入りの件はマスターに相談しよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作の異世界トイレもよろしくです!

拙著ファンタジーには馴染めないコミカライズ第一巻、フロンティアワークスさんのFWコミックスから発売中!

再掲してますのでファンタジーには馴染めないもよろしくです!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ