表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/107

第10話 大事な事は二回言う


 地下鉄の西端出口のビル地下にあるラーメン屋で黒正油ラーメンとライスを頼んだ。


 ここの黒正油は、ややストレートな麺に深みのある黒いスープ、柔らかなメンマ、大きめのチャーシューで、いい米を使っているのだろうご飯によく合う。


 大事な事なので二回言わせてもらう。


 ラーメンはご飯のおかずで飲み物です!


 ⋯⋯ふぅ。

 こんな事を言っているから魔法使い(30歳童貞)扱いされるのかも知れない。


 次回は、カリーラーメンにチャレンジしようと暗く沈みそうになる心を押し留め、店を出た。



 担当の彼からメールが着ていたので開いてみると魔法使いの育成方法が詳細に記載されていた。だが、今はあまり読む気になれない。


 何故この人達はこんなにもこのゲームにのめり込むのだろうか。


 参考サイトをブックマークに入れつつ、魔法使いらしく顔の隠せるフード付きローブを買うべきかどうか考えていると、参考サイト一覧の中にプレイヤー向け通販サイトもあったので、ローブもあるかも知れないと開いてみる。


 長時間戦闘用の背負うタイプのモバイルバッテリーから、常にスマホを垂直に保ってくれる軽量ジンバルまで、誰が買うんだろうと疑問に思ってしまうそれなりに高額な商品が並んでいた。


 何故この人達はこんなにもこのゲームにのめり込むのだろうか。ガチ過ぎる。


 とりあえず、公衆の面前で厨二ポエムを朗読するのだけは避けたかったので、小声でも詠唱できるBluetooth接続のイヤホンマイクを探し求めて札幌駅周辺の電気屋をはしごする。


 色々寄り道をしながら、マイク部分を口元まで寄せれるタイプのイヤホンマイクを見付ける頃には歓迎会の時間が近づいていた。


 顔を隠せるフード付きローブなんてもんは普通のアパレルショップには売ってなかった。余計に目立つだろうし諦めるのがいいのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作の異世界トイレもよろしくです!

拙著ファンタジーには馴染めないコミカライズ第一巻、フロンティアワークスさんのFWコミックスから発売中!

再掲してますのでファンタジーには馴染めないもよろしくです!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ