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【第一部】神々との契約と運命の歯車!!〜狂っていた運命が今動き出す……〜  作者: みけ猫 ミイミ
第4章〜過去編‥真の力の秘密...そして過去に何が起きたのか...

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84話〜つらい決断

レオルドは思い悩んだ末に……

 ここはスカイサージュ大聖堂の近くの丘。


 レオルドはネリウスに昨晩会った男を殺せと言われ、どうしていいか分からなくなりここに来ていた。


(どうしたらいいのでしょう。私にあの男を殺すなど出来る訳がない。しかしやらねば……)


 そう思いながらレオルドは丘の上から景色を眺めていたが、少し先の方に崖があるのに気づき近づいた。


(はぁ……ブルーノア様は、何故私にあんな事を……)


 そう思いながら崖の上から下を覗いてみた。


(ヒィッ!!はぁはぁ……か、かなり高そうですね。底が見えない……)


 そう思いながら後退りしながら、


(はぁ。恐らく、ここから飛び降りれば、確実に死ぬでしょうね。しかし私は、もうどうしたらいいのか分からない。はぁ、あの男を殺すぐらいならば、ここから飛び降り何もなかった事にできればいいのですが……)


 そう思いながら崖の淵まで来た。


 レオルドはしばらく、そこで身体を震わせ、崖の下を覗きながら考えていたが、他に何も思いつかずに、何かを決心したかのように、目を閉じ何も考えず無の心になり、そのまま倒れ込むように落ちた。


 しかし……ブルーノアはその様子を見ていた。


 ブルーノアは空間を操る能力を使い、今にもレオルドが落ちてこようとしている崖の途中と丘の上と空間をつなげた。


 するとレオルドは異空間の穴から丘の上にドサッっと落ちた。


「……い、痛い!はぁ?こ、これはいったい何が?確か私は崖から落ちた筈でしたが……」


 考えているとブルーノアが話し掛けてきた。


 “レオルド。貴方はまだ、ここで死んではいけません。やるべき事があるのですから。まだ、貴方とは話す事は出来ませんが、私は、ゲリュウデスに気づかれないように見ていました”


(これはいったい……)


 ブルーノアはまだ会話が出来ないレオルドにひたすら話し出した。


 “レオルド。今から、私は貴方に残酷な事を言います。この先も、耐えて下さい。既にゲリュウデスとネリウスにより、スカイサージュの秘密の建物の中にある魔法道具とブラットの能力とが繋がってしまいました”


 そう言われレオルドは驚いた。


 “この先ゲリュウデス達が、その力をどう操るのかは私には分かりません。レオルド、ゲリュウデスとネリウスが何をしようとしているのか調べて下さい。他の事は私が判断し貴方に伝えます。ただ、これをするには、ネリウスを欺かねばなりません。先程、見ていましたが、ネリウスは貴方に、あの冒険者の男を殺せと言いました。しかし、それは余りにも残酷過ぎます。ですので、仮死状態にして死んだ事にし、この地から去って頂きましょう。そして、レオルド。大変かもしれませんが、今の自分をしばらくの間捨て去り、完全でなくてもいいので演じて欲しいのです”


 レオルドはしばらく俯向き考えた。


(……ブルーノア様は、私に自分を捨て去り、悪人になれと……しかし確かに、そうでもしなければ、今の状況を回避し、ネリウス様がやろうとしている事を暴く事など出来ない。それに、一度私は崖から落ち死んだ。いや死んでないが、ブルーノア様に助けて頂いた。私にしか出来ない事であるなら……)


 そう思いレオルドは目を閉じブルーノアがそこにまだいる事を確認すると心の中で頷いた。


 ブルーノアはそれを確認するとレオルドの意識から遠ざかった。


 その後レオルドは、深く溜息をつきその場を離れ自室に戻ったのだった…。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

レオルドはこの後…徐々に今の性格になるが…これも…

では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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