70話〜過去の共通点
レオルドはスカイネーブルで何があったのかを話そうとしたが。
そしてドルマノフはブラットの頭の中を探るが。
レオルドはサアヤ達に、過去にスカイネーブルで何があり、これから何が起ころうとしているのかを話していた。
「サアヤ。お前の父親や旅の冒険者が何故殺されたのか。スカイネーブルで何が起き、これから起きようとしているのか。私は、あの時知ってしまった。いや、聞いてしまったのです。そして、ブラットの事も」
「ちょっと待て!何故、そこでブラットの話が出てくる?まさか、前から知っていたというのか?」
「ああ、名前だけだが、確かにあの時、私は聞いた。9年前起きたあの事を……」
「9年前といえば、確か旅の冒険者の1人が殺された事件があった筈だ!それとブラットと、どう関係があると言うのだ?」
「それは、9年前大賢者ネリウス様が……」
と、続きを話そうとした瞬間、何処からともなく矢が放たれ、レオルドの背中に突き刺さった。
レオルドは膝をつき胸を押さえ、刺さった矢は致命傷には至らなかったが、あまりの痛さに声も出せずうずくまった。
サアヤ達はそれを見て辺りを見渡し、マリエスはレオルドの背中に刺さっている矢を見るなり、すかさず抜いた。
するとレオルドは、そのあまりの痛さに、
「イ、イデェェェーー!?はぁはぁ、マ、マリエス!?いくら何でも……い、いきなり矢を抜かなくても良いのではないのですか?はぁはぁはぁ……しかし、誰が……まさか!ここまで、ネリウス様の追っ手が……いや、元々私を見張っていたと言うのか」
サアヤはその事を聞くと辺りを更に見渡し、
「しかし……もしネリウス様の追っ手が、レオルドの口封じを狙ったとして。いったい誰が?」
サアヤは考え込んだ。
レオルドはマリエスに治療をしてもらい何とか助かった。
そしてサアヤ達は、今何が起きようとしているのか不安になりながらも、レオルドを安全な場所に避難させる為、近くにあった空き家に入り、そこで続きを聞く事にした。
そこには、古ぼけホコリを被ったベットがあり、ひとまずそこにレオルドを寝かせる事にした。
レオルドはベットに横になりながら、
「すみませんね。やはり、貴方達にも真実を知っておいてもらった方が良さそうですね。私があの時、何を見て何を聞いたか。そして何を知ったのかを……」
そして、レオルドは過去に起きた話を話し出した。
その頃崩壊した魔法研究施設跡では、ドルマノフが過去に何があったのかを話そうとしたが、ブラットを見るなり首を傾げた。
そしてドルマノフはブラットを近くに呼び、頭に両手を乗せ探っていた。
「ブラット。聞きたいのじゃが?お前、ワシ以外の者に何らかの術か呪いをかけられてはおらぬか?」
ブラットは言われた事が思い当たらず首を横に振り、
「ん〜……思い当たらないけど。ただ、特にだけど。9年前ぐらいかな?そのくらいの記憶が曖昧で、いくら考えても、何があったのかとか何をしてたとかが分からなくて、特に思い出せないんだ……」
「ブラット!それはどういう事だ!?そう言えば、ドルマノフ様が、さっき記憶を消したって言ってたが。その事と関係があるのか?」
「いや、それは違うと思うのじゃが。ワシが封印をして記憶を消したのは、あれは確かブラットが7歳の時だった筈じゃが。それに一部の記憶しか消してはおらぬ。しかし何故?9年前の記憶がほとんど無いのか。うむ、頭に手を当て探って見たのじゃが、何かが邪魔をしているらしいのだが。それが、何なのかが分からぬ……いったい9年前に何がお前に起きたと言うのじゃ」
そして、ドルマノフは更にブラットの頭の中を探って見る事にした。そして……。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
いったい…ブラットの過去に何があったのか?
スカイネーブルでいったい何が…
次話もよろしくお願いします(*^▽^*)







