66話〜過去に封印された力
あの黒龍が……
ドルマノフが目の前に現れ。
ブラット達は黒龍の様子が先程と違うのに気がついた。
黒龍は更に苦しみだし徐々に小さくなってきたと思った瞬間、覆っていた黒い光が激しく光を放った。
その黒い光は黒龍と共に小さくなり消えた。
そして黒龍はそのショックで気絶していた。
ブラット達は一瞬何が起きたのか分からなかったが、黒龍を見て驚いた。
そう黒龍は肩に乗るくらいのサイズになっていたからだ。
ブラットはその黒龍の側に行くと、
「……このチビドラゴンって、あの黒龍なのか?」
ガルドが黒龍の前迄行き、
「そうなんだろが、まさかなぁ。あの黒龍が、こんな姿になるとは……」
サアヤは黒龍を触ってみた。
「確かに、あのドラゴンには違いないんだろうけど。何故こうなった?いったい、ブラットの力って何なんだ?」
そしてハングも黒龍の近くに来ると、
「確かにあの黒龍を、こんな姿に……そしてあの時も聖剣を造り変えた。まるで全てを造り替えてしまう力みたいだ」
フェリアはふと気になりブラットの手を握り、
「ブラット、少しの間目を閉じていて下さい。少し確認したい事があります」
ブラットは頷き目を閉じた。
フェリアはブラットの手を握ったまま、手から微かな光を発し何かを探っていた。
そしてフェリアはブラットの中に何かを感じ、
「ブラット、聞きたい事があるのですが。今の力は今まで使った事は本当にないのですか?」
「フェリア、それってどういう事なんだ?」
「気になって、ブラットの中に眠る力が何かを探ろうとしましたが、何らかの力によりそれが出来ませんでした」
「ん〜、多分使った事は無いと思う。でも……」
ブラットが言おうとした瞬間、目の前で一瞬眩しい光が発せられ、気がつくとそこに大賢者ドルマノフの姿があった。
「その先はワシが話そう。そしてブラットの力を封印したのは、このワシなんじゃからのぉ」
ブラット達は驚いた。
そしてガルドはドルマノフを睨んだ。
「それはどういう事なんだ!何の為に、ブラットの力を封印しなきゃならねぇんだ!?」
「街の外で先程も言ったと思うが。ブラットは、お前とカトレアの子供だ。ワシはな、心配でブラットがまだ幼き頃様子を見に来た」
「ドルマノフ様、それはどういう事なのですか?確かにブラットは、私とガルドの子供……人とは違う力があってもおかしくないとは思いますが。しかし、何故封印をしなければならなかったのですか?」
「封印って……まさか、さっき見たあの夢と関係してるのか?」
ブラットがそう言うとドルマノフは驚いた。
「ブラット。まさか……あの記憶は消した筈じゃ!あり得ん!だが、もしかすると記憶が戻りつつあるのかもしれぬ」
「俺の記憶を消したって!?それって、どういう事なんだ!」
するとドルマノフは一瞬遠くを見た。そしてブラットを見ると話し出したのだった…。
読んでくれてありがとうございます(*^ω^*)
んーどうしようかなぁ…過去編書こうかな…少し悩んでますが…とりあえずまだ続きます…
次話もお楽しみにね…ヽ(^o^)







