58話〜黒龍召喚
ブラットは着替えをしてるとポケットの中に筒が入っている事に気がつき。
そしてとんでもないモノを召喚してしまい。
ここはシェイナルズ城の敷地内にある魔法研究施設。
ブラットはレオルドにここに連れて来られ、服を着替えていた。
(何かなぁ?俺の力って……確かに気になるけど。ここにいい思い出がないだけに気が乗らないんだけどなぁ)
そう思いながら着替えていたが、服の隠しポケットの中に何かあるのに気がつき手で探ってみた。
(ん?何かポケットの中に入ってるみたいだけど?あ〜!って、これってもしかして、親父が何かあったら蓋を開けろって言っていた筒だよなぁ。ははは……今迄スッカリ忘れてた。でも、この中に何が入っているんだ?それに、今この状況で開けたらどうなるんだろう?ん〜試したい様な試すのが怖い様な……でも、面白そうかなぁ)
そう思い筒を手に取り見つからない様に見ていた。
そこにレオルドがイライラしながら近づいて来た。
「おい!ブラット。まだ着替えは終わらないのか?そこまでノロマとは思わなかったが。ん?今、何かを手に持っていなかったか?」
ブラットはそう言われ筒を左手に持ち替え見えない様に後ろに隠した。
「あ〜、え、えっと……な、何も持ってないですよ……ははは……」
「ブラット!今後ろに隠した物は何だ?私の目を誤魔化せるとでも思ったのか」
「そ、それは……分かったよ。見せれば良いんだろう」
(やっぱ、開けるのが正解だよな。さて、何が出るのかなぁ)
そう思いながら筒を前に出しすかさず蓋を開けた。
開けた瞬間筒の中から煙が上がった。
それを見たレオルドは、
「これは何だ!?おい、ブラット!その筒の中に何が入っている!?」
レオルドは慌てた、その筒は魔獣やあらゆるものを封印し召喚が出来る筒で何度でも使える便利なものだった。
「えっと……親父に貰ったから俺も知らない。けど、何かやな予感しかしないんだけど」
そして筒から煙と共に何かが放たれた。
ブラットとレオルドはその魔力量と目の前に現れた何かに驚いた。
「ちょ、ちょっと待て!おい、ブラット。お前、こんな所で、こ、こんなとんでもない奴を放つ馬鹿がどこにいる」
「あ〜、そう言われても……ここにいるから仕方ないよなぁ。ははは……」
ブラットがそう言うとレオルドは呆れた顔になった。
そう目の前に現れた何かとは、黒龍だった。
黒龍はレオルドを睨んでいた。
「おい!ブラット。このドラゴン。ま、まさかとは思うが……かつて、ガルド様が封印したと言われる邪悪龍ギガドランではないよな?流石に……い、いくら何でも、お前にそんなとんでもない封印の筒を渡すなどあり得ないからな。だが……」
そう話しているとその黒龍はどんどん大きくなって行き部屋中が地響きをあげ施設を破壊した。
すると黒龍は雄叫びをあげた。
「ギャオォーーン!!」
そして、その声は辺り一面に響きわたったのだった…。
読んでくれてありがとうございます(*^ω^*)
さてこのドラゴンはギガドラン…なのか?
それと別の黒龍なのか…でも、ここでドラゴンは不味いよね…σ^_^;
次話もよろしくお願いしますヽ(^o^)







