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【第一部】神々との契約と運命の歯車!!〜狂っていた運命が今動き出す……〜  作者: みけ猫 ミイミ
第1章〜動き出す運命…

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25話〜母は強し

ブラット達は宿屋に戻って来たが部屋には見知らぬ綺麗な女性がいて。

 ブラット達は宿屋に戻ってきた。


 だが、ブラットが泊まっている部屋だけ、何故か扉が開いていた。


 ブラット達は恐る恐る部屋を覗いてみた。


 すると、そこには綺麗な女性がいた。


「お前は誰だ?ここは……」


 サアヤがそう言いかけたが、その女性はブラットを見るなり、


「……ああ、ブラットなのですね。こんなに大きくなって」


 ブラットに抱きついて来た。


 ブラットは抱きつかれ困惑しながら、


「あの〜すみませんが、どなたですか?」


「そうですよね。会ったこともない母親が、いきなり目の前に現れ、こんな事を言っても困りますよね」


「まさか、貴方は元魔族の女王カトレア様なのですか?」


 カトレアは頷き、


「ええ、カトレアです」


「えっ⁉︎何でここに母さんが?」


「もちろん、ブラットの顔が見たくて会いに来てしまいました」


「しかし、カトレア様。よく、あのクレイデイル様が城から出る事をお許しになられましたね」


「ブラットの件もそうなのですが。私は、あの人に会いたいのと、いい加減にビスカをエクスダールに連れ戻さなければなりませんので、でなければ被害が増えるかと。はぁ……」


「もしかしてビスカって、あの破壊魔女のビスカ=マードレアおばさんの事かな?」


「あら、貴方はビスカの事を知っているのですか?」


「うん、私に魔法を教えてくれた人だよ!」


「なるほど、それで魔法が少し崩壊しているわけか」


「崩壊って……あのね威力があるって言って欲しいんだけど!!」


「それで。えっと、母さんはそのビスカって人探しているのか?」


「ふふふふ、いいえ。だいたいの居場所は分かっています。ただ、今はブラットの顔が見たくて、ここに来ただけです!」


「はぁ……」


「そうなると、カトレア様はこれからどちらに?」


「そうですね。恐らくは、ビスカはあの人の所に居ると思いますので」


「えっと、そのビスカって人と親父ってどういう関係なんだ?」


「そうですね。早い話が、ビスカにとってあの人は片想いの相手なのですが。流石に、あの人は相手にしてはいないようですけどね」


「なるほどねぇ。しかし、カトレア様1人であの村まで行かれるのですか?」


「ふふ、そうですね。ここまで来れたのですから、恐らく大丈夫でしょう」


「母さん。本当に、大丈夫なのか?」


 そう言うとカトレアは溜息をつき、


「はぁ、ブラット。貴方に、心配されるとは……」


「ククッ…ブラット。お前よりは、カトレア様の方が強いと思うぞ!」


 サアヤが意地悪そうに言うとブラットは、


「えっ、マジで?」


「ブラット。これからは、私をも超えなければなりません。そして、父ガルドをも超える覚悟で、この先歩んで行かねばなりません」


「母さんと親父を超える覚悟で、俺が……」


「カトレア様。貴方は、ブラットにその事を言いたくてここに」


「ええ、そうですね。ブラットは、あの人にかなり軟弱に育てられたみたいですので」


「それは、はははは、はぁ……」


 ブラットは苦笑し溜息をついた。


 そしてカトレアは、しばらく話をしてから、暗くなる前にディクス村に着くように、名残惜しそうに街から出て行ったのだった…。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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