表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/116

19話〜魔族領土エクスダール国キリア城

キリア城ではブラットが神と契約した事について話しをしていた。

 ここは最果ての地に位置する魔族達が支配する国エクスダール。


 キリア城はこの国の中心に位置する。


 そして、城の中ではブラットが旅立った事で、魔族の王クレイデイル=ミュー=キリアは妹のカトレアや大臣達を呼び出し話を始めた。


「どうするつもりだ!?流石に、このままにするつもりはないよな」


 大臣のデルカ=マディは、


「陛下、勿論。こちらも手を尽くすつもりですが。ただ、ブラット様は神と契約をされてしまいましたので」


「クッ、神がまさか、ブラットに目をつけて来るとはな。用心していたつもりだったが」


「しかし、何故女神がブラット様に?」


「俺にも、理解出来んのだが。デルカ、お前が度々教えてくれた情報だと、確かガルドはブラットに戦い方を教えていなかったんだよな?」


「はい、そうだった筈ですが?」


「これは、ブラット1人では旅が無理と判断したと考えるのが妥当だと思うが?」


「お兄様。このままではブラットが成人したら、ここに呼び寄せるという計画が叶わなくなってしまうのでは?」


「確かにな。今のままでは神の思惑どうりになってしまうな」


「陛下にカトレア様。配下の者に命じ、今まで以上に監視を強化させ、神の思惑が何であるのか、様子を見てはどうかと思うのですが?」


「んー、確かに、それがいいのかもしれんな」


「それでは早速、その様に手配して参ります」


 デルカは一礼をし、その場を去った。


「カトレア、すまないな。俺がもっと早く王の座に座ってさえいれば、こんな面倒な事にはならずに済んだというのに」


「いいえ、仕方がなかった事なのですから。お兄様は王となる決心をされたのも、私の為だったのですから」


「あの時、前の大臣オムニデスが、ガルドとブラットから、お前を引き離し連れ去り、この城の部屋に監禁した。それを知って、俺は自分が王にならねば、この国を変えることもお前の幸せも守れないのだと、やっと気づいた」


「お兄様、ご相談があるのですが?」


「相談とはなんだ?」


「今ガルドは1人で家にいます。それでなのですがここに呼び寄せるか、私がガルドの側に行けたらなぁと思ったのですが?」


「ふむ。しかしなぁ、カトレア。ブラットなら構わないのだろうが、お前も覚えているだろう。以前ここにガルドが来た時の事を」


「はい、覚えているつもりですが、あれはガルドが悪い訳ではないと私は思いますが?」


「確かに、そうかもしれんが、ここでまた暴れられても事なのでな。特に、あの時の事をきっかけに、ビスカは未だにガルドを探していると聞いているが?」


「ビスカがですか?あらあら、まだ諦めていなかったのですね」


「ビスカも困ったもんだ。んー、カトレア。やはり心配か?」


「はい、ガルドはビスカの事を相手にはしないと思いますが、心配なのはガルドが疲れてしまうのではと思うのです」


「カトレア。確かにガルドは一途な男だ。ただ、ビスカの件もあるしな。アイツならお前を守る事も可能だろう。ということで側に行く事を許可する!」


「お、お兄様。ありがとうございます」


「ただし、無理はするなよ!」


「はい、分かっています。では、支度をしてきますね」


 カトレアは嬉しそうに自分の部屋に行った。


 そしてクレイデイルは、カトレアが喜んでいる姿を見て、自分の事の様に嬉しくなり微笑むのだった…。

読んでくれてありがとうございます!

今回は少し遅れてしまい申し訳ありませんでした。

次話もよろしくお願いしますヽ(^o^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ