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Loop8 広まる内戦
次の日、どのチャンネルにしても各都道府県庁や市役所など全国の役場が攻められるニュースがやっていたのにはとても驚いた。
「しかし、執行猶予が与えられるとは思わなかった...。」
僕は思わず呟く。あんなことをしたと言うのに、罰金も払わされることもなく(まぁ、それじゃあ納得しないので5万円簿程度は受け取ってもらったが)、ただ懲役10年・執行猶予5年が言い渡されただけだった。反省はしていたので、それが報われたのだろうか。僕は潔く処罰を受ける覚悟は出来ていたのだが、まぁ、執行猶予が与えらたのだから文句はないのだが、いまいち釈然としない。これに悔いて、もうあんなことはしない。僕はそう心に誓った。
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
と、僕の家の横を国民軍団が走り抜けていく。おそらく、この近くの市役所に攻め込むのだろう。彼らにもこんな気持ちを味あわせたくない。そう思った僕は、せめてものの罪滅ぼしとして、そして、国民たちへの親切心でその軍団を止めにいった(もちろん、死は覚悟していた)。