Loop7 直接対決
国会議事堂が見えてきた。僕たち、国民軍は入り口にいた番の人を勢いに任せ、弾き飛ばし国会議事堂に乗り込んだ。会談が行われてるらしいがそんなのは関係ない。僕たちは容赦なく突っ込んだ。
スチャッ!
警察官に拳銃を向けられた。続いて気配を殺して警棒を持った違う警察官が現れ、数人をひっぱ叩く。すると、その人たちは気絶してしまった。
ドンッ!
拳銃を持った警察官が威嚇のためか、空砲を放った。かと思えば、会談室の中から拳銃を持った議員たちが現れた。そして、たった今、実弾をいれた。これは、憲法9条では禁止されていない。つい最近、改正され「日本は一切の軍事力を持たない」に加え、「ただし、国家の危機と判断した場合には、正当防衛として軍事力を持つことを認める」が追加されたのだ。国民に国会を教われるのは、明らかに国家の危機、だ。だから、これは法律違反ではない。
僕たちは武器を捨てさせられ、外へ追い出されてしまった。失敗した。しかし、これで良かったのかもしれない。別に、僕は戦う気なんてなかったし、みんなに影響されただけだ。このまま、戦いが続いていたら、日本は独立国としての機能を失う。本当に良かった。僕たちは心から思うのだった。しかし、戦いはおさまらなかったのである。