Loop13 ひとまず、完了、が、3度目の死亡
エスカレーターを降りると僕たちは二手に別れて3回の爆弾を捜索した。
「あった。」
1つ目はトイレのなかで見つけた。
「あった。」
今度は、妹が服飾店の商品棚の奥に見つけた。
「あったぞ!」
僕は2つ目を雑貨屋の非常口周辺で見つけた。
「よし。」
さらに、別のトイレで3つ目、玩具店で4つ目、本屋で、5つ目と順調に回収していき、最後には10個になった。
これで僕の担当は終了だが、妹が担当している場所なども一応見て回り、3つの取り残しがあったので全て回収した。
そして、僕たちは集まった。
「僕は13個集めた。」
「私は11個。」
お互い、回収した爆弾の数を言いあい、すぐさまエスカレーターに上の階ヘ行く。そんなことを繰り返しながら、僕たちは各階の爆弾を回収していく。
「終わった~!」
やがて、最上階の500階の爆弾を調べ終えると、近くの川に放り投げ、僕たちは一息つく。ふと、自分の腕時計を見る。その瞬間、何処からともなく爆発音がした。くそっ、残っていやがったか!
「逃げるぞ!」
僕は妹にそう言う。
「えぇ、お兄ちゃん。」
妹はそう答え僕とともに走る。しかし、崩れ落ちる瓦礫から逃れることは出来なかった。逃げる途中、僕たちの頭に大きな瓦礫が衝突したのである。もちろん、2人とも即死だった。