Loop12 妹参戦
エスカレーターから降りると、僕はまず近くのトイレに向かった。しかし、そこには何もなかった。
「女子トイレも調べたいけど入れないよな...どうしよう?」
僕が悩んでいると、運の良いことに妹がやってきた。
「あれ、お兄ちゃん...会社行かないの?」
彼女にそう言われ、僕は
「うん。用事があってね。」
と答える。すると、妹は
「用事って?」
とさらに迫ってきた。僕は彼女の耳を借り、小声で爆弾のことを話した。
「え~!?爆...むぐっ!?」
「バカ!声がデカい!」
妹が大声で爆弾のことを叫ぼうとしたので、僕は彼女の口を塞ぎながらそう言う。
「そう言うことだから、女子トイレの中にないかみてきて欲しいんだ。」
僕は話を続ける。その言葉を聞くと、妹はもちろんと言う顔で女子トイレへと入っていった。
そして、戻ってきた妹は
「なかったわ。」
と言った。もしかしたら、女子トイレにはないのかもしれない。が、念のため、彼女と協力して全てのトイレを見て回った。しかし、爆弾は男子トイレで見つかった3つの爆弾のみで、女子トイレからは見つからなかった。
その後も、妹を加えた2人で分担して爆弾を探し、合計17個を見つけてリュックにつめる。そして、2人でエスカレーターに乗った。