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想造世界  作者: 玲音
第五章 新しい出会い
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ピザと人間は同じです

「・・・・あの、さ?」

「なんだ?」

「さっきの答え、あれからずーっと考えてたんだけどわからなくて・・・・」


「なんだ、まだ考えていたのか」

「うっ、うん・・・・」

「そうか・・・・まぁ、調合も終わったことだし、教えてやる」


「そっか、よかった!」

「そんなに喜ぶことなのか?」

「うん!」


そう。聖夜君達は答えを知っているから全く気にならないと思うけど、私としては、物凄く気になる。それに、メロンシロップとか以前に、赤槻さんはアーシャ。聖夜君はノエルと呼び合っている理由も聞いてないし、出来れば教えて欲しかった。これでもちゃんと考えたんだ。でも、全然わからなかったんだ・・・・。


「あの薬品がメロンシロップと呼ばれる理由は簡単だ。あいつが、メロンシロップと間違えてカキ氷にかけて食ったからだ」


「ええっ!?だっ、大丈夫なの!?」


「うん。よく考えてみろ、この薬品を調合して出来る薬は、飲んで服用する。と言うことは、その材料となる薬品が体に害を及ぼすことはないだろう?」


「そっ、そうだね」


「だから、あいつが言いたかったのは、きっと、『暑かったからカキ氷を食べようとした時、ちょうど冷蔵庫の中に入っていたあれをメロンシロップだと勘違いして食べた』ということだ」


「なるほど・・・・」


聖夜君に説明してもらって、私はようやく理解することが出来た。しかし、あれだけのヒントでここまで考えるのは・・・・あっ、でも、出来なくもないかな?


「そうだぞ。何となく考えれば答えがわかると思う」

「うっ、うん、そうかな・・・・」

「後は?」


「えっ、えっと・・・・名前の由来は?」

「ああ、まだそれもあったな。うん、僕の名前の由来はそのまんまだ」

「・・・・え?」


「僕は、12月25日生まれ。だから、聖夜。聖なる夜ってことだ。ノエルと言うのは、聖夜と言うものの英語版だと考えればいい」


「えっ、英語?」


「じゃあないない。うむ、クリスマスや、ホーリーナイトとは違う呼び方であり、且つ聖夜と言う意味をもつ言葉だ」


「そっ、そうなんだ・・・・」

「うん。それから、哉代のことは・・・・」


聖夜君は一端そこで言葉を切り、立ち止まって考え込む。そんなに難しいことなのかなと思って、少しだけ首をかしげながら聖夜君の様子をじっと観察する。


相も変わらずかっこいい。うん、それしか言えない。うん、それしか言葉が出て来ないよ・・・・。


そんな風に思いながら、ずーっと聖夜君のことを見ていた時、ふと気になることが思い浮かんだ。


「あのね、質問していいかな?」

「なんだ」


「聖夜君って、日本人・・・・ぽくないような顔してるけど、ハーフなの?」


「ハーフじゃない。クォーターだ」

「・・・・くっ、くぉーたー?」


「二分の一・・・・いわゆる、父か母のどちらかが外国の人だった場合は、二分の一だから、ハーフになる。でも、クォーターって言うのは、父か母のどちらかがハーフだった場合を指す」


「えっ、えっと・・・・」


なんだか物凄く難しいことを言われているような気がして、私の頭は混乱する。確か、ピザではクォータとか聞いたことがあるけど・・・・。


「僕のおじい様は日本人じゃない。フランス人だ。おばあ様は日本人だ。その二人の子供はどうなる?」


「・・・・フランスと、日本のハーフになるのかな?」


「うん。それが、僕の父さんだ。僕の父さんは、母さんと結婚して僕が生まれた。母さんは日本人で、父さんはハーフ。こんな状況の時、四分の一と言うクォーターが生まれる」


「なるほど・・・・」

「わかったな」

「うっ、うん、ごめんね・・・・」


「そうだ!アーシャの名前の由来を思い出したぞ。アーと言うのは、単純に、あいつの名前『あかつき』から取った。それで、シャと言う部分になるが、あいつの名前は?」


「えっと、哉代さん?」

「うん。一番最初にそれを聞いた時、僕は、神社の社《やしろ》だと勘違いした」


聖夜君のその説明で、私はその話の先がなんとなくわかった。


「社の音読みは、『しゃ』だから、アーシャ?」

「そうだ。よくわかったな」


「うっ、うん」


「そう言うことだ。さぁ、急ぐぞ」

「あっ、そうだね!お姉ちゃんが待ってるから・・・・」


私がそう言うと、聖夜君はうんうんとうなずいて、走りだした。そのスピードが物凄く早くて、私は呆然としていたけれど、そんなことをしてたら置いていかれちゃうということに気づいて、慌てて聖夜君を追いかけた。


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