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想造世界  作者: 玲音
第五章 新しい出会い
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約束の意味は・・・・

「それじゃあ、一体どう言うことか、教えてもらいましょうか!」

「ああ、ようやく休憩も出来るしな!」


「それにしても、二階に上っただけで、こんなに無音になるなんて、凄いですね。階段を上ってる途中までは、一階からの話し声が聞こえたのに、二階に上がった途端、その話声が全く聞こえなくなりました。まるで、一階と二階、別の世界みたいですね」


桜っちが表情を引きつらせながら言うから、僕は自然と桜っちの背中を叩く。


「そっ、そんな怖いこと言わないでよ!怯えちゃうじゃん!」

「すっ、すみません・・・・。でも、そんな風に思ってしまって、つい・・・・」

「全く、ガキだな、二人とも。これぐらい、なんともないぜ!」

「へぇ~、じゃあ神羅、一人でここに残ってみる?夜中に」


僕がそう言うと、今度は神羅が顔を引きつらせる番で、何とか首を縦に振ろうとしてるみたいだけど、本能が嫌がってるみたいで、首を横に振った。


「じゃあ、そう言うこと言わないの!」

「・・・・へいへい」


「ところで、一体どの部屋で話しをするんですか?凄く沢山のドアがあって、どの部屋に入ったらいいのか・・・・」


「とりあえず、俺の部屋ってなってる場所でいいだろ?近いし」


そう言って神羅が指差したのは、階段の近くにあるドアで、確かに階段に近い方がいいかなと思って、僕達はうなずく。


「そう言えば、僕、ずっと番長の家で寝てたので、竜さんの家の二階、初めて来ました・・・・」


「そう言われればそうだよね、二泊とも、恭ちゃんのところで寝てたしね」


僕がそう言うと、桜っちは少し驚いたような顔をした後、声を小さくしながら聞いて来た。


「あの・・・・もしかして・・・・って言うか、もしかしなくても、番長のことを指してるってわかるんですけど、そんな呼び方をしてもいいんですかね?」


「うーん、大丈夫なんじゃない?そんな小さなことを気にするような人でもないし。それに、大分仲良くなったしね、許してくれるよ!」


「そっ、そうなんでしょうか・・・・僕、ちょっと不安です」

「まぁ、呼び方ぐらいで一々文句言う奴はそうそういないだろ?」

「それじゃあ神羅さん。神ちゃんと呼ばれたらどう思いますか?」


「は?突然どうしたよ?」

「呼び方チェックです」


「いや、別に構わないけどよ。あっ、でも、ラー君とかはやだな。なんか、ラー油っぽくてな」


「大丈夫だよ、神羅!誰も、神羅のことはあだ名で呼ばないからっ!」

「なっ、なんか、その台詞、地味に堪えるぜ・・・・」


そうボソッとつぶやく神羅の背中を押しながら、僕達は、神羅の部屋に入る。部屋の中には、窓とカーテン。それからベットと、タンスが置いてあるんだけど、それ以外は置いてなかった。あっ、もちろん、明かりはついてるよ?


「なんか、随分とさっぱりした部屋だね。殺風景とは違うけど、なんか、すっきりしてる感じ」


「まあな。俺が、荷物も何も置いてないような状態だからだろうな」


「へぇ~、僕が一昨日寝た部屋とは大違いだねっ!僕が寝た部屋はさ、窓とカーテンとベットはあるんだけど、そこら辺にダンボールが詰まれてて、あまり居心地がいい場所じゃなかったから、このすっきりとした部屋が羨ましいよ」


「まあまあ、僕らは無償で泊めてもらってる訳ですし、そんなにわがままを言うのは、よくないですよ」


「そうだね、じゃあ、今度こそっ話してもらいましょうか!さっきは、桜っちの一言で流れちゃったからさ」


僕がそう言うと、桜っちは申し訳なさそうに頭を下げたから、僕は慌てて首を振る。気にしなくていいよと言いたいところだけど、僕が気にするようなことを言っちゃったんだし、そんなこと言える訳ないよね・・・・。


「んじゃ、話すけどよ、実は俺、超能力って言うのに目覚めちまったらしいんだ」

「超能力?」

「超能力って、あの、テレポーテーションとか出来る感じの?」


「いや、そう言う訳じゃないんだ。ただ、どう説明したらいいのかわからないんだけどよ、なんか、知り合いのことなら、その場で見ていなくても感じ取れるって言うか、そんなの」


「ええっ!?」


僕等は二人同時に驚いて、思わず顔を見合わせる。


それって、かなり凄いことだと思う。だって、いくら妖怪と言えど、そんなことは出来ない。お互いが信頼していれば、心を読むようなことが出来たり、テレパシーって言って、思った相手に自分の意思を飛ばすことは出来るけど、神羅が言ったように、テレパシーでもないし、相手の心を読んだ訳でもないのに、相手が何をやっていたのかがわかるって言うことは、妖怪の僕だって出来ないんだ。それなのに、どうして神羅だけ、出来るようになったんだろう・・・・?


「俺にも、正直よくわからねぇんだよな。急なんだよ。突然、わかるようになったんだ」


「それは凄いですねぇ~。・・・・あれ?と言うことは、神羅さんと一緒にいなくても、僕や凛君が何をしていたのかわかるってことですよね?それって、一体どの辺りまで?」


「結構細かいところまでわかるぜ」


そう言われて、僕は、自分も見張られてるような感覚を覚えた。ある意味、この能力で損をしないのって、能力の持ち主の神羅だけ・・・・?


「大丈夫だ。俺は、人の嫌がることはしない。だから、必要以上にお前達の行動を人に話したりはしない。だから、安心しろ!絶対に話さないって約束するからよ!」


「そっか・・・・。わかった。僕は神羅を信じることにするよ!」

「僕も、そうすることにします。どうか、よろしくお願いします!」

「おうおう。大丈夫だって!でよ、面白い話って言うのが、族長のことなんだ」


「あっ、そっか!亜修羅が何をやってたかもわかるんだよね!それはいいや!是非教えてよ!」


「ああ、いいぜ。それを話したかったんだ。実はよ、族長、凛の見舞いに来る前は、クラスメートに会ってたんだよな」


「えっ!?」


驚きの事実に、僕と桜っちは互いに顔を見合わせる。こうやって思うと、僕と桜っちって仲がいいと思う。こうしなくてもわかってることだけど、何だか、改めてそう感じちゃったんだ。


「マジですか!?」

「マジです!大マジです!」


「うわぁ~。幼馴染の女の子を待たせておいて、クラスメートの女の子に会ってるなんて、最低じゃん」


「り、凛君、それはちょっと言い過ぎでは?修さんだって、栞奈さんを待たせていたと気づかなかった訳ですし・・・・」


「それはそうだけどね、何だかムカついちゃうよ。もう、こう・・・・バシッとやってやりたいね!」


「りっ、凛君、空気に向かって、そんなにパンチをしないで下さい、もし、誰かに当たったらどうするんですか?」


「あっ、それは危ない・・・・」


僕は、自分に物凄く力があることを自覚してるから、慌ててパンチするのをやめる。そんなに思い切り空気をパンチしてたつもりはないけど、桜っちとかに当たったら骨を折っちゃいそうで怖かったんだ。


「でまぁ、話を戻すけど、その時に、あのクラスメートの奴がさ、族長の携帯番号を聞いた訳だ」


「おおっ!石村さん、亜修羅の番号聞いたんだ!凄いね!」

「はい!とても凄いことです!石村さんの勇気に拍手を送りたいです!」


「だが、ここで一つ問題だ。あのクラスメートは族長のことが好きみたいだけど、あまり積極的に来る方じゃない。と言うことは、携帯の番号を知っても、恥ずかしくて電話が出来ない可能性があると言うことだ。と言うことは、どうしたらいいと思う?」


神羅に言われて、僕と桜っちは一生懸命考える。だけど、中々思いつかない。どうしたらいいんだろう・・・・?


僕はそう思って、桜っちはどう思っているのかなと聞いてみようとした時、桜っちがボソッとつぶやいた。


「メールアドレスとか?」

「そうだ!それだ!」


「おおっ、確かに、直接話すよりも、メールのような形で話した方が石村さんも気持ち的に楽だろうしね!」


「そうだ。だから、お前達にこの話を持ちかけた訳だ。どうだ?面白そうだろ?」

「うん、面白そう!よしっ、そうなったら、早速石村さんの家に突撃訪問しちゃうぞ!」


「おー!!」


「えっ、えっと・・・・いいんですかね・・・・?」

「いいんですよ、桜っち先生!」


僕は、イマイチ乗り気ではない桜っちの腕を摑むと、十分乗り気な神羅の後について、石村さんの家に向かった。


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