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想造世界  作者: 玲音
第五章 新しい出会い
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最悪の事態?

「久しぶりに昔を思い出す感じだな・・・・」


ふと独り言を呟きながら、僕は、水斗に言われた通り、みんながどこにいるのかを確かめる為に、まずは、最後尾の車に乗り込んだ。


車と言っても、パレード用のものだから、とても車とは思えない。でもまぁ、一応は車だから、車と言うことにしておこう。


・・・・それにしてもだ。別に、僕は、あいつのことを助けることは嫌じゃない。けど・・・・何だか複雑な気持ちになる。神羅の前では違うと否定したけれど、やっぱり、後悔しているのかもしれない。


よく言われるのだ。「言葉がキツイ」「ストレート過ぎる」って。それはわかってる。どうにかしたいとは思ってるけど、どう言う言葉を使ったらいいのか僕にはわからないんだ。それに、ちゃんと謝ることも出来ない。悪いと言う気持ちはあるんだけど、謝れないんだ。だから僕は、相手を傷つけるだけの人間なんだ。


だから、あまり人と話さないようにしてた。言葉を話してしまうと、知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうから。しかし、それはアメリカに居た頃の話だ。日本に来ると、そう言うことは許されなかった。


アメリカにいる頃は、英語がしゃべれないだとか適当な言い訳を言っておけば話さなくて済むけど、日本では、そうはいかなかったんだ。あっ、ちなみに言うと、英語はちゃんとしゃべれるからな!ただ、言い訳としてしゃべれないと言ってただけだからな!


日本の学校は、パソコンを持ち歩いちゃダメだとか、授業中に物を食うなとかうるさく言われるから、僕は、どちらかと言うと、アメリカの頃の学校の方が好きだった。どうしてかと言うと、その学校は、ほとんど自由だからだ。授業中に何かを食べたっていい。あっ、でも、音が出るせんべいなどはダメだけど、それ以外なら、比較的OKだった。


それに、パソコンだって持って来て良かったし。まぁ、これをしてるのは僕だけだったけど、休み時間とかはパソコンをさせてくれて、体育の授業の時もパソコンをさせてくれた。


それなのに、日本の学校ときたら、この全てがダメなんだ。飲食もダメだし、授業をサボってパソコンをすることもダメ。パソコンも持って行ってはダメだと言うのだ。なんと言う滅茶苦茶な学校だと思った。


まぁ・・・・仕方なく、飲食や授業をサボることはしてないけど、パソコンだけは持って行ってる。注意をされるけど、そんなの聞かない。こればっかりは譲れないんだ。


それにだ。日本の学校の奴等はみんな子供過ぎるんだ。授業中に騒いだりとか、アメリカの学校じゃ、一年生でもしていなかった。だから、どちらかと言うと、僕にとってはアメリカの学校の方が居心地はいい。


しかし、日本の学校にもいいところはある。それは、クラスメートの仲がいいことだ。アメリカの学校は、休み時間になると、みんな自分の世界に入ってしまって、日本の学校の子供のように、友達に声をかけて外で遊ぶと言うことがないのだ。


・・・・まぁ、僕が通っていた学校が変わってるってだけだろうな。実を言うと、僕の通っていた学校と言うのは、普通の学校じゃないんだ。・・・・でも、その話はまた今度にしよう。


車の中に乗り込むと、中は真っ暗な為、僕はヘッドセットのライトをつける。そうすることで大分明るくなるものの、車の中はまだ凄く暗い為、僕が思わずため息をついた時、後ろの方でカチャンッと言うとても小さな音が聞こえて来て、僕は慌てて後ろを振り返った。しかし、得に異常はなかった為、神経を張り詰めすぎて、幻聴が聞こえたのかもしれないと思い、そのまま先に進んで行く。


二、三歩いた時、急に下への階段が見えて、僕は首をかしげるとそのまま下りて行く。すると、開けた場所に出て、そこにあいつがいた。でも、気絶をしているようで目を覚ましていない為、僕は声をかけようか迷ったけど、起こすのは助ける時でいいかと思って、そのまま素通りをする。


さらに進んでいくと、再び開けた場所に出て、そこにはなぜか友美がいた。友美は、ケータイを開いたまま眠っている為、一度起きたんだなと言うことがわかって慎重に歩いて行く。気づかれてははいけないことはないが、気づかれない方がいいかと思ったのだ。


そして、そのまま先に進んで行くと、ついに、花恋までも見つけた。けれど、こちらも気絶しており、僕には気づいていないようだ。


僕はうなずくと、一番最初の場所(水斗の妹がいる場所)まで戻り、なぜか、一つの車に三人が乗っていることを修と水斗に教えた。


《そうだったの?》


「ああ。入って直ぐのところにある階段を降りて行くと、開けた場所に出て、そこに、お前の妹を見つけた。そして、更に先があるみたいだから先に進むと、友美の姿も見つけた。そして、更に先がある為、この奥に、もしかしたら花恋がいるかもしれないと思って進んだところ、本当に花恋の姿を発見したって次第だ。あっ、ちなみに、ちゃんと宝石も置いてあったから、ダミーとかそう言うことではなさそうだ」


《そっか・・・・。でも、それじゃあ、あの言葉の意味はどう言うことだったんだろう?》


「わからない。でもまぁ、とりあえず、三人を見つけたんだからいいじゃないか。で、これからどうするんだ?僕が、三人とも助けるか?」


《うーん、それはちょっとやめて欲しいかな?堕天使の考えがわからない以上、言う通りにしていた方がいいからさ、とりあえず聖夜君は、今までの作戦通り、玲菜だけを連れて、外に出て来て欲しい》


「・・・・わかった」


僕は渋々うなずくと、その場に座り込む。確かに水斗の言葉も最もだが、僕としては、早くこいつらを助け出して、家に帰りたい心境だったんだ。


でも、確かに、堕天使が何を思って助ける人物を指定したのかわからないから、それに従うのが一番安全な策だと思った。


《それにしても、随分速かったね》

「まあな。これくらいは当たり前だ」

《随分な自信だね。全く、君は・・・・》


「お前にそんなことを言われる筋合いはないぞ。そう言うことだから、僕はこれから、あいつを連れて外に出る。そうしたら・・・・」


僕がそこまで言った時、急に、車の中が揺れたかと思ったら、僕が入って来た入り口の方で音がした。しかも、その音で今まで気絶していた水斗の妹が起き、辺りを見渡している。


「こっ、ここ、どこ!?」

「・・・・パレードに使われる道具の中だ」


僕がそいつの前に出て行って話すと、そいつは驚いた顔をしたけれど、慌ててそっぽを向いた。その仕草が気に食わなくてイライラしていると、再び水斗に声をかけられた。


《今、凄い音がしたけど大丈夫かい?》

「一応はな。でも、もしかしたら、扉をふさがれてしまったのかもしれない」

《えっ!?それじゃあどうするんだい?》


水斗がそう言った時、再び周りが揺れ出して地震かと思ったが、地震ではなく、車が動いていることに気づいてため息をついた。


「なぜだかわからないが、パレードの開始時間が早まったらしい。どうやら僕は、最終確認に来たスタッフの手によって、ここの中に閉じ込められたらしい」


《うわぁ・・・・最悪だね、それ》

「最悪だな。で、どうするんだ?」


《うーん、とりあえず、僕達は外から見て、何とか出られる方法を考えるから、聖夜君は、玲菜達をを怖がらせないようにしてあげてよ》


「僕がなのか!?」

《そこにいるのは君しかいないじゃないか》


水斗の言葉にとても重いため息をつくと、仕方なくうなずいた。


《それじゃあ、よろしく頼んだよ。特に、玲菜は怖がりだからね》

「・・・・はぁ」


僕のため息が聞こえたのか聞こえていないのかわからないけれど、水斗は嬉しそうにうなずくと、通信を切ってしまった。


そんな水斗にため息をつきながら、仕方なく、水斗の妹の近くに歩いて行った。


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