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想造世界  作者: 玲音
第五章 新しい出会い
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なんだかんだで揃っちゃいました

「ここが、僕達の家だよ」


そう言って水樹君が立ち止まった家は、とても大きくて、お金持ちかと思うほどだった。こんなところに子供達だけで住んでるなんて、羨ましい限りだ。


「凄く大きいね!」

「僕も、最初はびっくりしたよ。凄く広い家だからさ!」

「俺は、あんまり広いって感じねぇけどなぁ・・・」


「とっ、とりあえず、上がって下さい。竜兄ちゃんがいないんで、なんのお構いも出来ませんが・・・・」


水樹君はそう言いながら僕達を家の中に入れてくれた。玄関に入ると、靴が四足置いてあって、水樹君が「お客さん、来てるのかな・・・・」と呟いている。と言うことは、家族の靴じゃないみたいだ。


「でもさ、竜さんがいないから、この家誰もいないんじゃないの?」

「一応、お兄ちゃんはいるんだけど、寝てるはずだし・・・・」


「・・・・なんの話をしてるの?」

「えっと・・・・気にしないで下さい」


水樹君がそう言って廊下を歩いて行くから、僕達もついて行く。


「でも、本当にいいんでしょうか?お客さんもいるみたいですし・・・・」


「うーん、どうなんだろう?でも、水樹君達がOKって言ってるんだし、いいんじゃないかな?」


「・・・・はい」


桜っちは、なんだか申し訳なさそうな顔で歩いている。結構気を使っているのかもしれない。そんなに気を使ったら、疲れちゃうよ?


「えっと、ここがリビングです・・・・って、あっ!」


水樹君が一番最初にリビングへの扉を開けたんだけど、何かマズいものでも発見したのか、急いでリビングの扉を閉めた。


「どっ、どうしたの?」

「えっ、えっと・・・・とりあえず、驚かないで下さいね?」

「あっ、うん・・・・」


僕らは、何が起こったのか全くわからなくて、顔を見合わせては首をかしげるばかりだった。


「そっ、それでは、改めて、ここがリビングです。どうぞ・・・・」


水樹君はなんとかそう言うと、ゆっくりとリビングの扉を開いて僕らを入れてくれた。そこには、Tシャツにジャージのズボンを履いてアイマスクをしている人と、黒いスーツとサングラスをした二人組み。金髪で、パソコンをずっとカタカタやっている男の子と、青山学園の制服を着た黒髪の男の子がいた。


みんな、僕らが入って来るとこっちを向いて、不思議そうな顔をした。きっと、僕らのことを知らないから、そんなけげんな顔をしてるんだろう。


「あっ、お兄ちゃん、起きてたんだ。大丈夫なの?」


水樹君が話しかけたのは、多分、アイマスクをつけている人なんだろう。あの人が水樹君のお兄さんか・・・・なんとも不思議な人だ。


だってその人、アイマスクをしてたんだ。普通、アイマスクって言うのは寝る時につけるもので、こうやってリビングにいたりする時はつけないものなのに・・・・。いや、それよりも、普通はアイマスクをしてると何も見えないから、嫌でも外さなくちゃいけないんだけどな・・・・。


「まぁ、大体。水樹がいない間に来たから、仕方なくね・・・・」


まさか、起きてるとは思ってなかったから、ちゃんと返事が帰って来て驚いた。まさか、起きてたなんて・・・・なら、なんでアイマスクなんてつけてるんだろう?


「そっか、竜兄ちゃんもいないからね」

「いつ帰って来るのかわかる?でなきゃ、寝れないんだけど・・・・」


その人はそう言いながら、アイマスクをめくってこっちをチラッと見た。僕らのことに気づいたから、こっちの方を見たってことはない・・・・よね?


その人は、そのまま何も言わずにお辞儀をしたから、きっと、挨拶だと思って、僕らもお辞儀を返した。


礼儀正しいは正しいんだろうけど、何だかだるそうな人だ。動きもなんだかしゃっきりしてなくて、声もけだるそう。それに、頭もボサボサだし、服も部屋気っぽいから、多分、寝起きだったりするのかな?


「うーん、聞いてないなぁ・・・・じゃなかった。えっと、紹介するね。こっちの子が、丘本宗介君。そして、こっちの子が桜木明日夏君だよ。桜道中学に通う、中学三年生」


「どっ、どうも・・・・」


僕らは一応紹介を受けてお辞儀をした。沢山の視線が僕らに集って、なんとも言えない恥ずかしさを感じる。


「えっと、それじゃあ、とりあえず、そこに座って下さい」


水樹君に連れられてソファに座る。そのソファは、リビングの隣の部屋にあるのだけれど、襖などの仕切りがないから、みんなの顔を見ることが出来る。


「実はこの人達、妖怪なんだって!」


瑠憂君がそう言った途端、みんなは驚いた顔をして僕の方を見る。水樹君のお兄さんも、ちょっと表情を変えて、僕らの方を見た。


みんなそれぞれ色んな顔をしてるけど、誰も怖がってる様子はない。やっぱり、水樹君と仲がいいってことは、珀君とも仲がいいと言うことになって、妖怪って言われてもそんなに怖がったりしないのかもしれない。


そんな僕の心を読んだかのように、珀君が言った。


「確かに、俺が妖怪だから、お前等が妖怪だって言われても怖がらないって言うのもあるが、実を言うと、こいつら自体、普通の奴らよりは優れてる能力を持っているから驚かないって言うのも一理あると思うぜ?」


「えっと、それってどう言う・・・・?」


僕が意味のわからないと言う顔でみんなを見渡した時、玄関の鍵が開く音がして、誰かが帰って来た。話し声が聞こえて来て、リビングに向かって来ているのがわかる。


そして、扉が開き、男の子が顔を出した。僕はまだ知らないけど、もしかしたら、この人は竜さんかもしれない。そして、その後ろからついて来た二人を見て、僕はとても驚いた。だって、亜修羅と神羅だったんだもん。


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