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03 方城未利
不幸をまき散らす
混沌の坩堝
本当の姿を見せない
偽りの少女
名前も分からない
自らの存在の源も分からない
近づくものは幸せにならず
犠牲ばかりが増えていく
心を殺して 圧縮して
ついに 歪んでしまった
大きく見せては 小さくなる
小さくなれば 嫌悪を抱く
心が弱く
頼りない
けれど優しく
誰よりも強い
世界は許さない 少女の生存を
いつも死の運命が つきまとう
それでも それなら だからこそ
誰かが 絶えず
少女を 見ている
救おうとしている
差し伸べた手を 掴まない
自分が元凶だと分かっているから
破滅に進む少女の心
幸せになることなど 選ばない




