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14 ディテシア
世界が憎い
壊れてしまえばいい
全てが憎い
なくなってしまえばいい
人々が憎い
この世から消えさってしまえばいい
けれどそうするには難しい
彼女は一人だから
仲間などいないから
でも 考えた 計画を練った
長い時間がかかるだろう
それでも 歩いた
うまく行くとは思わなかったけれど
最初はどこまで行けるか ぐらいだった
歩いたら 歩けた
やったら やれた
才能もあった
運も良かったかもしれない
けれど何より一番の原因は
世界が醜かったから
汚かったから
綺麗じゃなかったから
だから ずいぶんと遠くまで歩いてしまった
歩けるとは思えなかったところまで
たどり着いてしまった




