旅立ちの日は少し曇り
初期案だとノーザって魔法は使わなかったんですが、勇者なら使えるようにしとこうかと、ハイファンタジーの世界にも射撃場はあるのか?
レイドリッジ渓谷での調査任務中、
ノーザは魔物の襲撃に巻き込まれた少女・ニーナを救い出す。
偶然の出会いから始まった二人の縁は、
やがて志を共にする絆へと変わっていった。
そして、ギルド本部での報告の後――
ノーザの理想に心を打たれたニーナは、自らその従者を名乗り出る。
こうしてノーザは、初めて“仲間”を得た。
朝の光が王都の石畳を照らす。
馬小屋の前でラヴズが蹄を鳴らし、
ノーザとニーナの前には、新しい旅路が広がっていた。
ノーザは鞍の締め具を整えながら、笑う。
「……さて、いよいよ本格的に冒険者って感じになってきたな」
ニーナは杖を手にし、微笑みを返す。
「はい。これからは私も一緒です!ノーザ様」
「やっぱり“様”つけるのか……」
「ふふ、もう癖になりました」
王都の鐘が鳴る。
新たな旅の始まりを告げるように。
――勇者見習いノーザン・クレイン、
そして魔法使いニーナ・ピサロ。
二人の旅が、いま動き出そうとしていた。
王都滞在も残すところ、あと一日。
次の任務に備え、ノーザとニーナはギルド付属の訓練場――
「マジックシューティングレンジ」を訪れていた。
巨大な屋内施設には、魔法陣の刻まれた標的と、
矢や魔力弾を受け止めるための厚い壁がずらりと並ぶ。
他の冒険者たちの掛け声と魔力の音が、絶え間なく響いていた。
「いくぞ……ファイアーッ!!」
ノーザの右手から赤い火球が放たれ、
的の中心に炸裂する。
魔力の余波が空気を震わせ、周囲の訓練者たちが思わず振り向いた。
「おおっ……!」
ノーザは思わず拳を握る。
その横で、ニーナが目を丸くして拍手した。
「凄いです! 本当に凄いです、ノーザ様!
初級魔術とは言えここまで短期間で使いこなすなんて、尋常ではありません!」
ノーザは少し照れたように笑う。
「いやいや、ニーナの教え方が上手いんだよ。
俺、何回も髪焦がしてたし」
ニーナはくすりと笑い、袖で口元を隠した。
「ふふっ……それは、きっと“勢い”だけで詠唱していたんでしょうね」
「図星だな……」
ノーザは木刀を背に、軽く深呼吸をした。
「こうして一緒に修行できるの、なんか楽しいな」
「私もです。
……こうして支えるのが、今の私の“居場所”なんですね」
ノーザは一瞬だけ彼女を見て、照れくさそうに笑った。
「いや、そんな大げさな……でも、ありがとな」
ニーナの胸が、またほんの少し高鳴った。
魔法障壁に焦げ跡が残る。
その中心でノーザは手を開き、静かに息を整えた。
「よし……もう一発、いってみるか」
掌の中に淡い光が集まり、空気がピリピリと震える。
ニーナがわずかに息を呑んだ。
「ノーザ様、まさか……!」
ノーザの瞳に稲光が宿る。
「征くぞ――サンダー!」
放たれた電撃が空気を裂き、
雷鳴のような轟音とともに標的を貫いた。
瞬間、光と風が渦を巻き、訓練場中の冒険者が振り返る。
「……おおっ……!?」
煙の中から、ノーザが立っていた。
髪が少し跳ね上がっている。
本人は照れ笑いしながら頭をかく。
「ちょっと出力強すぎたかな……」
隣のニーナは、まるで感動のあまり息をするのも忘れたようだった。
「おお……雷属性まで! さすがはノーザ様……!」
ノーザが真っ赤になって手を振る。
「や、やめてくれよ、そんな大げさに……」
だがニーナは真剣そのものだった。
「いいえ!複数の属性を自然に扱えるなんて、
才能どころの話ではありません!
魔法の適性を見れば分かります、ノーザ様は――
数種類の属性を自在に扱える“勇者タイプ”です!」
「ゆ、勇者タイプ……ってそんな分類あるの?」
「あります! そしてこのニーナ……そんなお方にお仕えできるとは……!」
彼女は胸の前で両手を組み、目を輝かせた。
「ノーザ様に仕えるために生まれてきたのかもしれません!」
「ま、待って待って! なんか段々ハードル上がってない!?」
周囲の冒険者たちが、くすくすと笑いながら見守る。
ノーザは耳まで真っ赤になり、
ラヴズが外から鼻を鳴らして「また褒められてるな」とでも言いたげだった。
ニーナは興奮を抑えきれない様子で杖を握り直した。
「素晴らしいです……! 本当に、ノーザ様は類まれなる素質をお持ちです!」
「そ、そんなに大げさなもんでも……」
ノーザが照れたように頭をかくと、
ニーナは真剣な顔になり、魔法講義を始めた。
「いいえ、これは重要なことなのです。
魔力の種類や強弱は、その人の“適性”を測るのにも役立ちます。
たとえば火・水・風・雷・土・光・闇――といった属性には、
それぞれ“攻撃型”や“補助型”の得意分野がありまして、冒険者は多くの場合、自分の魔力に合った属性を基準に職業を決めるんです」
ノーザは腕を組んで聞き入りながらうなずく。
「なるほど……じゃあ、魔力の系統で“得意分野”が分かるわけか」
「ええ。たとえば雷属性は瞬発力と破壊力に優れ、
火は攻撃範囲が広く、風は敏捷性を高める補助が得意。ですが――複数の属性を自然に扱える者は、極めて稀です」
ニーナは目を輝かせ、指先でノーザを指し示した。
「ノーザ様のように、複数の“自然詠唱”で放てる方など、まさに勇者タイプと呼ばれる存在にほかなりません!」
「ゆ、勇者タイプ……?」
「はい! 高い魔法適応力、多属性適性、そして卓越した武……
それらを兼ね備えた者――それこそが、伝説級の冒険者、勇者タイプです!」
ノーザは頬を掻いて苦笑する。
「なんか、急にハードル上がったなぁ……」
「ふふっ、事実ですもの!」
ニーナは胸の前で手を組み、うっとりとした目で言った。
「ノーザ様は、まさに理論上の理想ステ……! このニーナ…魔法を使わずともノーザ様の栄光ある未来が見えます♡」
「待て待て待て!なんか飛躍し過ぎなこと言ってない!?」
訓練場に笑い声が響く。
ラヴズが外で尻尾を振り、
まるで「お前たち、ほんとにいいコンビだな」と言っているようだった。
ノーザが的を見つめながら、ふと思いついたように言った。
「せっかくだし、ニーナも魔法見せてよ」
「えっ!? わ、私もですか!?」
突然の無茶ぶりに、ニーナが慌てて杖を抱きしめる。
ノーザは笑って手を振った。
「だって気になるじゃん。ニーナの魔法、まだちゃんと見てないし」
「……は、はい……では、少しだけ」
ニーナは小さく息を整え、標的へと杖を向けた。
その瞬間、空気が変わる。
彼女の周囲の温度がすっと下がり、
淡い蒼の魔力が杖の先端に集まっていく。
「氷よ………フロスト・カルマ!」
轟、と冷気が走った。
放たれた氷の矢が標的を貫き、
瞬く間に分厚い氷の結晶が広がっていく。
射撃場の空気が凍りつき、
見ていた他の冒険者たちが思わず後ずさった。
「うわっ!? スゴッ!!」
ノーザが思わず声を上げる。
標的は完全に氷漬けになり、
その表面に氷の花が美しく咲いていた。
ニーナは頬を赤らめ、杖を下ろす。
「……すみません、つい、少し力が入りました……」
「いや、“少し”のレベルじゃないよ! すごいって!」
ノーザの無邪気な称賛に、
ニーナは思わず視線を逸らし、口元を押さえる。
「……そんな風に褒められると、なんだか……照れますね」
氷の結晶がまだ空気の中でキラキラと輝いていた。
ノーザは目を丸くして標的を見つめる。
「え? 今のって何? ブリザードとは違うの?」
ニーナは少し照れたように杖を胸の前に戻し、
誇らしげに微笑んだ。
「はい。あれは私のオリジナルです。
基本はブリザードをベースにしていますが、
冷気の流れを独自に再構築して、魔力効率と凍結範囲を強化しました。
魔法使いはそうやって“標準”を自分なりに改造していくものなんです」
ノーザの目が輝く。
「へぇ~、すごいな! そんなことできるんだ!
……俺もいつか、オリジナルの魔法考えたいな」
少年のような無邪気な笑顔。
ニーナはその表情にふっと心を和ませた。
「ふふ、きっと出来ますよ。
ノーザ様なら、どんな魔法でも“自分の色”に変えてしまえる気がします」
「ホント? よし、それなら目標決定だな!」
ノーザは拳を握りしめ、
少年のようなわくわくした表情で空を見上げた。
氷の花が光を受けて淡く溶けていく…
そして昼過ぎ、
訓練を終えた二人は、ギルド近くの宿屋に戻っていた。
「じゃあ、明日は俺の村に帰るから、今日は後は自由時間にしよう、のんびりしてて。練習付き合ってくれてありがとう、ニーナ」
「いえ、こちらこそお手伝い光栄でした。お疲れ様です、ノーザ様」
軽く頭を下げてノーザが自室に戻ると、
その姿が見えなくなった瞬間――
ニーナは両手で頬を押さえ、
ふにゃ〜っと表情を溶かした。
「~~~っ……ノーザ様ぁ……っ♡」
「なんてお優しいの……あんな笑顔でお礼なんて言われたら……!」
くるくると部屋の中を回りながら、枕を抱きしめる。
「あ〜♡ノーザさま〜♡我が君〜♡あ〜♡素敵過ぎますぅ〜♡もう全てをお捧げしたい♡あ〜♡しゅき♡しゅき♡」
ベッドにぽすんと倒れ込み、天井を見上げてうっとり。
「明日も一緒にいられるなんて……はぁ……しあわせ……♡」
そのまま枕を抱きしめたまま、
彼女は夢見るように微笑んでいた。
――献身的で理性的な魔導士、ニーナ・ピサロ。
だが…これが本性、“ノーザ推し”全開の乙女である。
一人ベッドの上で一頻り悶えた後、
「ノーザ様の村……?」
ニーナはぴたりと動きを止めた。
しばらく考え込んだあと――ハッと目を見開く。
「こ、これって……! も、もしかして……ご両親に……ご挨拶なのでは!?」
一瞬で顔が真っ赤になり、ベッドの上でばたばたと足を動かす。
「ど、どうしよう! 服装はこのままでいいの!?
やっぱりもう少し落ち着いたローブの方が印象いい!?あぁぁ!お母様とお父様に嫌われたらどうしましょう~!!」
両手で顔を覆いながら悶絶。
宿の隣室ではノーザがくしゃみを一つして、
「……なんか今、誰かに呼ばれたような?」と首を傾げた。
そして翌朝、朝の光が王都の城壁を照らし、
通りを吹き抜ける風が旅立ちの鐘を鳴らした。
ラヴズの鞍を整え終えたノーザが、
軽く振り向いて手を差し出す。
「じゃあ行こう、乗って」
その仕草は自然体で、まっすぐで、
どこまでも“ノーザらしい”。
ニーナは胸の前で小さく息を吸い込み、
凛とした声で応じた。
「はい、ノーザ様。恐れ入ります」
丁寧にスカートを抑え、
ノーザの差し出した手を取る。
――その瞬間、心臓が跳ねた。
ニーナ内心
(優しい……ヤバ…しゅき……♡♡)
外見は完全に落ち着いた淑女。
だが、内心では恋の花火がバチバチに打ち上がっていた。
「しっかり掴まってな、今日は少し距離あるから」
「はい、もちろんです」
(はい……掴まります……掴まっていたい……一生でも……♡)
ラヴズが嘶き、蹄が石畳を叩く。
朝の光の中、二人と一頭の旅路が再び始まった。
朝の空気は澄みきって、街道沿いに春の花が揺れていた。
ラヴズが一定のリズムで蹄を鳴らし、二人を乗せて軽快に進む。
「ノーザ様、揺れますね……」
「落ちないように、しっかり掴まってな」
ニーナはそっと両腕を回し、ノーザの背にしがみついた。
その瞬間――ふわりとした柔らかな感触が、
確かに背中越しに伝わる。
(!!……これは……///)
一瞬、全身の血が逆流した気がした。
頭の中で理性と本能がバチバチにせめぎ合う。
(で、デカい……お、落ち着け俺……!今は馬に集中だ……!俺は勇者を目指す者……!煩悩に負けるな!!)
必死に視線を前に向け、手綱を握る力がわずかに強くなる。
風が二人の間を抜け、ラヴズのたてがみが揺れた。
ニーナはそんなノーザの背中に顔を寄せ、
「……ノーザ様の心音……心地よいです」
と小さく呟いた。
(だめだ……聞こえてる……!)
赤くなった耳を風に隠しながら、
ノーザはただひたすら前を見つめて走り続けた。
ラヴズの蹄音が、どこかくすぐったく響いていた。
その頃――ノーザの村
春風が穏やかに吹き抜け、麦畑の穂が金色に揺れていた。
村の入口の木柵のそばで、スミはそわそわと立っていた。
(いよいよ……ノーザが帰ってくる……)
朝からずっと落ち着かず、
家の仕事も半分上の空で片づけてしまった。
(笑顔で「おかえりなさい」って言おう……
変な顔しないようにしなきゃ……)
胸の奥が高鳴る。
けれど、その鼓動には期待と不安が半分ずつ混じっていた。
ノーザが初めての任務に旅立ってから、もう三日。
あの時見送った背中が、少し遠くなった気がしていた。
村ではもう、ノーザの帰還を祝う準備が進んでいる。
広場には長い木のテーブルが並べられ、
新鮮なパンや焼き肉の香りが風に乗って漂ってきた。
「ふふっ……きっと驚くよね」
スミは小さく笑い、
胸の前で両手をぎゅっと握りしめた。
(無事に帰ってきて……ノーザ……)
そのとき、遠くの道に蹄の音が響いた。
太陽の光の中、青鹿毛の馬が駆けてくる。
その背に――見慣れた少年と、もう一人の少女の姿。
スミの笑顔が、一瞬だけ止まった。
ラヴズがゆっくりと歩みを止め、
ノーザとニーナが馬から降りた。
「スミ、ただいま」
いつもの笑顔。いつもの声。
その瞬間、胸の奥がじんと熱くなった。
「おかえりなさい、ノーザ」
スミは慌てて笑顔を作る。
けれど、視線の端で、もう一人の少女が馬から降りるのが見えた。
靡く茶髪に、清楚だが高級感の漂うローブ。
所作の一つひとつが上品で、見惚れるほど綺麗だった。
その少女が一歩前へ出て、深く頭を下げた。
「私、ニーナ・ピサロと申します。
ノーザ様に命を救っていただき、
その御恩に報いるため、お傍に仕えさせていただいております」
「……ノーザ様。」
その言葉が、妙に胸に刺さった。
ノーザがそんな風に呼ばれているのを、
聞いたことがなかったから。
スミは笑顔を崩さず、
それでも喉の奥がきゅっと締まるのを感じながら言った。
「ニーナさん……そうなんですね……」
風が吹き抜け、
麦畑の穂がざわめいた。
祝宴の香ばしい匂いが、
今は少しだけ遠く感じられた。
村の広場・夜
村の中央では、焚き火が高く燃えていた。
パンの香ばしい匂いと、焼き肉の煙が風に乗って漂う。
人々の笑い声、酒の音、子どもたちの歓声――
どれもが、村の“希望の夜”を祝っていた。
「ノーザ!」「よくやったな!」「見習い卒業だ!」
村人たちが次々と声をかける。
ノーザは照れながらも、
「ありがとうございます!」と笑顔で応える。
その隣では、ニーナがにこやかに微笑んでいた。
焚き火の光に照らされた銀の髪が、
ゆらゆらと淡く輝く。
「ノーザ様、本当に皆さんに慕われているのですね」
「様はやめてって言ってるだろ」
「ふふっ……そうでした」
そんな二人のやり取りに、
周囲の人々もつられて笑う。
――幸せな光景だった。
けれど、少し離れた木陰で、
スミは一人、手に持ったカップをぎゅっと握りしめていた。
笑顔で祝おうと思っていたのに、
どうしても涙がこぼれてしまう。
焚き火の光が揺らぐたび、
その雫が頬を伝ってきらりと光った。
(……よかったね、ノーザ……
本当に、よかった……)
スミは空を見上げて、小さく笑った。
その笑顔は、誰にも見えない夜風の中に消えていった。
翌朝・村の外れ
朝露がまだ残る小道を、ラヴズが静かに歩いていた。
荷袋を括り直すノーザの背中は、
昨日までより少しだけ大人びて見える。
家の前では、両親が笑顔で見送っていた。
「いってらっしゃい、ノーザ。くれぐれも無茶はしないでね」
「王都の仕事だって聞いたぞ。立派になったな……」
ノーザは少し照れながら頭をかく。
「大丈夫だよ。ちゃんと気を付ける」
隣に立つニーナが、丁寧に一礼した。
「お世話になりました。
ノーザ様のことは、このニーナ・ピサロ、
我が名誉に誓って必ずお守りいたします」
母親が微笑んで頷く。
「まあ……頼もしいこと。
ノーザをお願いしますね、ニーナさん」
「はい、我が名誉に――」
(ふへぇ〜〜っ♡ 親公認でノーザ様と旅ぃ♡
尊い……! この瞬間を永久保存したい……!)
顔は完璧に凛々しい微笑。
けれど内心では完全に祭りだった。
ノーザはそんなニーナの胸中など知る由もなく、
ラヴズの手綱を軽く引きながら言った。
「じゃあ、行ってくるよ」
「うん、元気でね、ノーザ!」
「いってらっしゃい!」
朝の風が二人の頬を撫で、
光が村を包み込む。
ラヴズが歩き出そうとしたその時――
背後から元気な声が響いた。
「ノーザ!」
振り返ると、スミが息を弾ませながら走ってきた。
手には一本の木刀。
「あ、スミ」
スミは笑顔を見せながら、
少し息を整えて木刀を差し出した。
「これ……木刀ボロボロだったでしょ?
新しいの作ったの。今のより良い木で削ったから、きっと長持ちするよ」
ノーザは目を丸くし、
木刀を受け取って嬉しそうに笑った。
「ありがとうスミ! 本当に助かる。大切に使うよ!」
「うん……頑張ってね!!」
笑顔で手を振るスミ。
その笑顔の裏で、
ほんの少しだけ涙が光った。
ラヴズが歩き出す。
ノーザは木刀を腰に下げ、
振り返って大きく手を振った。
「行ってくる!」
「……いってらっしゃい、ノーザ……」
風が吹き抜け、スミの髪が揺れる。
その横顔に浮かぶ笑みは、
強がりでも、心からのものでもあった。
スミちゃんは幼馴染の宿命か負けヒロインなんですね↓容姿 清楚系村娘にしました
オリジナルヒロイン2 スミ | 福島ナガト #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/138735737




