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未来へと続く夢:抗う者達③

 火動達が到着すると、整備班含め全員が司令部に集まっていた。


 要塞は再生し続けている。もはや人目を避けることなど不可能だ。最終決戦の時のように、新宮寺町上空に留まっている。今は修復だけで動きはないが、完全に再生すれば侵攻してくるだろう。今以上の混沌は免れない。


「けどよ、あんな高い所どうやって行くんだ? 巨神も棺も、もうないんだろ?」


「司令、根性でどうにかならない!?」


「根性という範囲は越えているが……」


 と、今までずっとモニターの前で居た女性が振り返る。彼女は、


「「アノニ!?」さん!?」


 火動は陽給と共に声を上げた。確かに、彼女は自分達の手でアマテルへと送られたが、まさか職員になっているとは。


「今だけよ。……番匠。ヘカトンケイルと地下の遺跡を使えば、似たようなものは出来るわ」


「さすが、敵組織のリーダーですね」


 マリーゼは彼女を賞賛した。だが、心なしか目を逸らしている。都合の悪いものに触れられたような、触れられたくないところに触れられた、ような。


「ヘカトンケイル。マリーゼ君だけが使える武装か。棺と同じような構造だ、きっと代わりになる」


 番匠はマリーゼを見た。目を背ける彼女を、逸らさずに。


「マリーゼ君。使いたくない事情はあるだろうが、この状況では仕方が無い」


「……覚悟はもう決まっています。私は司令に従うのみですから」


 彼女の大事な物を使うようだ。番匠の言うとおり、緊急事態だ。


 それよりも。


「ここに地下遺跡なんてあったのか」


「うん。この地下は、何百年も前の神殿なんだ。崩壊があるかもしれない、危険だから、僕だけで」


「俺たちがいるだろ!」


 整備斑達が即座にツッコむ。なんなら陽給も一緒に叫んでいた。


「あぁ。どうしてもって言うんなら、俺が行くぜ」


 柞磨が志願した。


「私らも! パイロットとメイカーだから、なんかビビっと感じるかも! ね、火動」


「あぁ」


 15歳の身からしても、10歳の少年を1人で地下に行かせるのは気が引けた。後の整備斑達も行きたそうだが、柞磨に任せる事にしたようだ。


「それじゃ、行ってくるよ。こんな時しか、活躍できないから……番匠、マリーゼ、頼りにしてて!」


「要塞再生終了まで、あと2時間。頑張って下さい、皆さん」


次週に続きます!

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