表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/34

アイドル+パイロット=!? ③

「アイドルが来たぁー!!!! サインもらいたーい!!!!」


 夏井紅はウッキウキで廊下を邁進していた。色紙はもちろん、ペンだって完備。薔原きゃろちゃんには詳しくないが、とりあえず名のあるアイドルのサインはもらっておくに限る。


 だが、そういえば。他の整備斑はどうしているのだろう。紅のようにワックワクにはならないのだろうか。廊下ついでにドッグを覗くと、ものすごくふつうの雰囲気だった。ある者はスマホを触りメカエリをつつき、どう見ても有名人に色めき立つ雰囲気はない。


「あれぇ? みなさん会いに行かないんですか? アイドルですよ?」


「いや……」


「俺達は……」


 似飛望は顔を顰めて顎を掻く。


「ナマモノは食指に掛からないタイプでなぁ……」


「はへー」


「二次元最高よ」


「マロニエちゃんとは違うんですか? AI美少女ですけど」


「大いに違うの。うん」




 きゃろは支給されたパイロットスーツを広げた。淡いピンクを基調とし、ガードはヒマワリのようなイエロー。太腿と腕にはレース模様までついている。アイドル衣装をそのまま落とし込んだ如くのデザインだ。事前にきゃろが指定した通りのデザインだ。


「いいじゃない。地球を守る正義のアイドル! って感じで!」


「サイズはどう? キツくない?」


「マネージャー、あたしを誰だと思ってんのよ。ぴっちりスーツに自信がないと思ってんの?」


 マネージャーに勝気な笑みを見せ、きゃろはドックへと向かった。


 巨神……ウサちゃん号を創るらしい男の方は、黒と白の地味なパイロットスーツを着ていた。襟元のラインが燕尾服に似ているが、飾りはそれだけだ。


(黒子にはちょうどいいわね)


 内心で呟く。


「ね、あんた。乗るのは初めてなの?」


「いえ。何度か模擬戦闘はしていますよ。副指令たるもの、戦えなければいけませんからね!」


「じゃ、任せるわよ」


 適当に言う。


 司令が入ってきた。


「これから君達には偵察機を破壊してもらう。カメラ機能に特化した機体だが、油断は禁物だ。ビームで破壊後、速やかに撤退。いいな?」


「了解しました」


「それだけ? もーっと派手にさせてよ!」


「これは広報ではない。本物の戦いだ! い・い・な?」


「はいはーい」


「返事は伸ばすなっ!」


 不満を全面に押し出した返事に、司令が怒鳴る。


 少し離れたところでは、「し、しれーが怒ってる……」と夏井がビビリ、「司令は誠実な失敗には寛容すけど、不真面目にはめっちゃ怖いんすよ」と町田が答えていた。


「ま、まぁまぁ。司令さん、きゃろはやるときはやる子ですから!」


 マネージャーが緩衝に入る。ジャンも頷いた。


「安心して下さい。私がしっかり守りますので」


「……くれぐれも。不審な点を感じたら撤退するんだぞ」


来週に続きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ