真実を話してください。
#日記:地球歴 残存記録 第193日
#場所:南部方面軍本部 航空軍専用区画 演習用シミュレーション機前
「いやぁ〜。ハッハッハ!驚いたぞ!最後のあの攻撃!決死の覚悟で飛び込んでくるとは。それも致命傷にならぬやうに避けて、儂を撃ち取り、生き延びるとは。君こそ、我々の最強のパイロットに相応しい。流石は新たなネームド【赤い彗星】!さぁ…出てきたまえ!」
「兄上。医療班が来たぞ。」
「よし…行くぞ!彼の機種に囲いをしろ。他の隊員たちには病を押して参加したと伝えよう。」
「おい…彼奴等なんだよ。」
「どこかの家の医療班?とうしてここに。」
「ザビーダ。ルーク。これはどういうことだ?どうして我が家の医療チームなど。それにそばにいるのはルークの貴族学院時代の友人だろう?」
「父上、詳細は後ほどお伝えします。」
「皆聞け!エドワード伍長は病を抱えていたが、今回はそれを押して参加してくれた!」
「…まじかよ。」
「病を抱えてあの強さかよ…」
「兄貴開けるぞ。」
俺達イルメシアス一家以外から見えないようにシートを張る。
ルークが機体をゆっくりと開けるとコックピット内に大量の吐血をして意識を失っている伍長がいた。やはりか…
大声を出すのをぐっと押し留めて、俺は彼をルークと共に抱きかかえると用意していたストレッチャーに乗せた。
「よし行くぞ!急げ!」
俺達は彼を貴族病院に届けると、個別待合室に入った。
「それで?話してもらおうか。彼の状態を。病というのはデマかせだろう?」
「それは…」
「それについては儂から話そう。」
「「総司令閣下!!」」
「ガルガンティア総司令閣下。」
「エドワード伍長が搬送されていくのをみたのでな、ついてきたのだ。ルーナ少佐、ゲラール少将。シルク捜査官。君達…ここからの話は国家機密事項だ。今から聞くことを墓まで持っていくと確約できるか?」
「「この命に賭けて」」
「私もお約束します。」
「ですから、真実を話してください。」




