ア・ヌー戦役②
「レーダー通りなら敵機は、100機以上。ただ、実際には傭兵や戦艦や巡洋艦の護衛機ばかり。つまり、俺があの時に戦った精鋭部隊とは比べ物にならないということ…なら…」
俺が操縦したあの機体とこの機体は同一にしてもらっている。右手の機体をコントロールする操縦桿と左手にあるゲーミングマウスのようにマニュアル入力によって兵装使用や軌道確保を行う操作レバー。そして足元のペダルで加速と減速を行う。
ゲームとはいえ、世界中を相手にしてきた俺に不可能はない。そして、それを実戦で証明できた俺に敵などいない。
俺は敵軍に向かって突撃した。
「信じられない。たった10分で敵戦闘機100機を単独で全滅させるなんて…」
「凄いだろう?彼の実力は。」
「赤い彗星…確かに他の機体とは比べられないほどの速さと軌道でした。」
「彼にここまで仕事をさせたのだ。敵艦隊の後始末位は我々でするとしよう。全艦…攻撃用意!」
「了解!全艦隊コンディションレッド発令!!繰り返す!コンディションレッド発令!!第一戦闘配備!ファントム大隊は各部隊の報告が完了次第、戦闘を開始せよ!」
「了解!ザビーダ!ルーク聞いたな!?」
「わかった。全部隊長は報告せよ!」
「すげぇ…凄ぇよ。エドワード。強いことは知ってたけどよ。ここまでとんでもないやつだとは思わなかったぜ。」
「ルーク中隊長!部隊全員攻撃準備完了です!」
「兄貴!ケルベロス中隊準備いいぜ!」
「よし!他の部隊も準備が整った!各員、赤い彗星が敵軍に集るハエ共は落としてくれた。あのデカブツ共は我々の仕事だ!」
「「「了解!!!」」」
「全部隊!攻撃開始!」




