追体験してみよう
「ルーク…お前、今なんて言った?」
「そのままだよ。一度エドワード伍長とドッグファイトしてみたいんだよ。」
「負けるとわかってるにも関わらずか?」
「やってみないとわからないだろ?」
「そんなに自分を惨めにしたいのなら止めないが…」
「さぁ!エドワード伍長…勝負だ!」
10分後…
「…し…しんじられない…」
「だから言っただろ?お前レベルで勝てるわけないんだよ。それに負けず嫌い発揮して三連敗しやがって…」
「強いとは聞いてたけど、ここまで強いなんて。」
「え〜と…ありがとうございます?」
「なら、ルーク。俺達3人でチーム組んでさ、これまでに戦ってきた戦場をシミュレーションで追体験するってのはどうよ。」
「あっ!それいいかも。」
「全部、航空優勢を確保する任務なんですか?」
「いや?それもあるけど、敵軍将校を匿っている街を容赦なく爆撃したり、見せしめのために民間人しかいない街を攻撃したりする極悪非道な作戦もあれば…」
「宇宙戦も重要だよな?」
「宇宙戦?」
「あぁ。俺達航空隊は、宇宙戦闘にも参加する。実際には海兵隊の役目なんだけど、俺とか兄貴とか姉貴とか親父とかイルメシアスはさ、戦闘機についてはずば抜けた才能があるから。頼まれるんだよ。」
「それは…やってみたいですね。」
「なら、まずは普通の戦闘シミュレーションをやるとするか?」
「じゃあ、まずはこの戦争の初戦ア・ヌー戦役を追体験してみよう。」
「俺達はそれぞれの部隊の隊長機だから、一緒には居られないけどな。」
「私はどのやうに参加を?」
「総司令閣下の直轄部隊としてネームドとして参加させる。名前はそうだなぁ…何がいい?」
「では…赤い彗星で。」




