エピソード9
☺☺さんの初の外勤、しかし時間は何だか午前1時。役場の駐車場で◎◎さんと役場の軽公用車に、外から体をを伸ばして、何かを弄っている。
「シガーソケットに差して、装着完了…まだ不安だけど…◎◎さんが一緒に来てくれる?」
「大丈夫だ。信じているよ。それに、ドラゴンのサロンを予約したんだ。爪を切るのは面倒だから」
軽公用車以外、車と人の気配がしない郊外に延びる国道で☺☺さんが走っている。すると、突然、面がうす白く、白いワンピースが着ている女の子が親指を出して道の真ん中に立っている。☺☺さんが思わず急ブレーキを掛けた。
「こんなところに…」
「キャッチハイクしようと…もしかしたら、私が見える?」
「来るな!」
「メンタル弱いね。まあ、こっちも幽霊だけど…心場町の職員でしょ?これは使いたくないけど…」
「目的外公用車利用申請書?」
「ドラゴンのお姉ちゃんとトランプを遊んだ時に勝ち取ったものだ。これがあれば大丈夫だろ?トテモトオイ町3丁目に行って」
「逆方向ですけど…」
「あ?」
女の子の目が赤い光を発したすぐ、☺☺さんが車のドアをが開いた。
「◎◎って大雑把な女だろ?以前にもドラゴン姿で人間姿用のパンツが破れたんだ…」