エピソード2
☺☺さんが正社員の仕事を失ってから数ヶ月経った。度々訪れた職業安定所の職員の顔も見飽きた。ある日、職業安定所のパソコンで正社員の仕事を探している最中に、妙なメッセージが出てきた:経験不問、年齢不問、異世界好きな人集まれ!心場町から世界を守るために、あなたの力がほしい…
☺☺さんが求人番号を職員に伝えると、「本当にラーメン屋でいいのか」と聞かれた。異世界に関わったことを職員に聞いたら、疑いの目に遭った。
隣市に暮らしているが、心場町役場が自宅にそんなに遠くもないから一度見にいっても悪くないと、☺☺さんが思ったから、その仕事に応募した。
面接の日に、☺☺さんが正装を着たまま、国道の歩道橋を渡っている途中に、交通の流れが早い国道に飛び降りしようとした、女子高校生に見える女の子と出会った。その女の子を止めようと走りかけたら、女の子が消えた。交通の流れも変わらなかった。
自分が寝坊して妄想の世界にも入ったかと、気を取り直して、☺☺さんが心場町役場に入った。
話を戻して、面接の終わりのところに。
「こんこん!一言いえば、この第二地域創生課の仕事は主に、異世界に転移してしまったやつを押し戻してくるのと、転移したいやつをとめることだよ」