表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/50

「なんか言った?」「なんでも」

 結構重要なことも明かされますが、

 ちょっとギャグ要素も入れてみました。

 どうですかね?

 放課後、カフェの中で。

 私は桜木さんの隣でアイスティーを飲んでいた。


「で、何なの、教えてくれることって」

「あら、本当に何も知らないとは驚きね」


 桜木さんはくすくす笑う。


――なんだかいらいらする。


「知ってるよ、少しは。能力のこととか、何人か能力を持っている人がいるとかそれくらいは」

「意外と博識じゃない」


――「意外と」! なんという無礼! なんという屈辱ッ!!


「そう。私も能力を持っている者の一人よ。

 あなたの苗字を見たときから、少しだけれどわかっていたわ。

 私の家の書物に、神崎家という名前が書かれていたからね」

「書物? 何よ、それ。そんなものがあるの?」

「ええ。まさか、あなたの家にはないの? じゃあどうやってルールを知ったのよ」

「全部人づてに聞いたり試したりして分かったものだから」


 それは事実だった。


 ほとんど私が試してなんとなく身に着けたし、人づてと言ってもおじいちゃんとかくらい。

 そんなに有力な情報はないと思う。


「ふうん。まあいいわ。とにかく、桜木家と神崎家は代々あの能力を持ってる。

 でも、前はそんなに能力も使われていなくて、結構人を助けるために使われてたみたいね。

 ……まったく、昔の日本人は憎いもの知らずなものね」

「……ごめん、聞かせてもらうけど、あなたは能力を何に使うつもりなの?」

「決まっているでしょう? 人を殺すためよ」


 では、一体誰を?


 聞こうとするも、桜木さんが顔をしかめてあからさまに聞くなアピールをしてくるので聞けない。


「あんただってそうでしょ? 人を殺す。復讐とか、そういうことのために人を操る」

「……まあね。それ以外にどうやって使えばいいわけ?」

「自分もそうなら、質問しないでよ。ほんっと、性格悪い」

「……ごめん」

「いいよ、怒ってない。でも、今度クレープおごってよね。二千八百円の、いちご生クリームチョコレートうさぎクレープ」

「……それ、怒ってるじゃん」

「なんか言った?」

「何でも」


 話してみると桜木さんもかなり話しやすくて、驚く。


「話戻るけど、私たちのほかに、能力を持っている人はいないの?」

「ああ、隣のクラスの柳くん」

「柳? 誰それ」

「私もよく知らないわよ。けど、知っている情報としては、校長の息子で、金持ちのボンボンで、中学じゃ毎日車で送り迎えをしてもらったり、あとは引くレベルの豪邸に住んでたり、めちゃチャラいわりにイケメンで、ピアスあけてて、女ったらし。好きな食べ物はお好み焼きで生まれも育ちもこのあたり。あと……」

「いや、もういいよ。ていうかめっちゃ知ってんじゃん。何が『よく知らないわよ』だよ」

「なんか言った?」

「何でも」


 でも私は疑問に思って尋ねた。


「ねえ、でも、さすがにこの学校に三人も集まるなんておかしくない?」

「それは……」


 桜木さんがまた何か言おうとして、でも、視線をさまよわせて小さく呟く。


「……知るかよ。偶然だろ」


――今までのオネエ口調から、突然の乱暴口調! おお、なんと恐ろしいものだ、人間というのは!


「とにかく、私たちは柳くんと接触する必要があるわけ。そこでね、ついでにちょっとアタックして、グイ攻めして、なんとかして柳くんを彼氏にするっ!」

「はぁ、ほんとに恋愛浮かれしてるね」

「なんか言った?」

「何でも」

 今回も楽しんでいただけたなら嬉しいです。

 次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ