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学園生活初日から雲行き怪しいみたいです

第三話です!

ついにリオが入学しました。

 入学式が終わり、教室で担任の話を聞いていた私は、皆から視線が集まるのを感じていた。


 そりゃそうだ。

 私は見たこともないほどの美人なのだから。


 自分で言うのもアレだけれど、私だって全身のやけどがなくなれば、姉を超える超絶美少女だったのだ。


 担任は若い女の先生で、担当は国語。生徒たちから人気のある先生らしく、授業も面白いし確かに良い先生だ。


 私の周囲の人間も、この人のようだったらよかったと思う。


 担任の話が終わって自由時間になる。


 その瞬間、私の席のまわりにバッと人が集まった。

 女子も男子もいる。


 クラスメイトのほとんどが、私の机を囲んでいる。


「名前なんて言うの?」

「神崎リオです」


「男性のタイプは?」

「優しい人なら誰でも好きになっちゃいます!」


「どこ中出身?」

「北町中です。偏差値低いし、知らないですよね」

 私がそう言って笑うと、「えええっ、北町中? すごい偏差値高いじゃん!」と声が上がる。


「寮と家、どっち選択した?」

「寮です」


 私が入学した、私立桜美鈴学園は、家が遠い人は寮を選択、近ければ家から通学でもオーケー。

 私は、家が近いわけでも遠いわけでもないけど、あんな家にいるなんて絶対に嫌で、寮にした。

 たぶんクラスのうち大半が寮を選択していると思う。


 まあ、そんな感じで淡々と質問に答えていると、ひとりの少女と目が合った。


 その少女は、私の席から少し離れた位置で、私を見ていた。

 ――見ていたというよりは、にらんでいた、というほうが近いかもしれない。


 私のことを鋭くにらんでいて、私も怖くなってしまった。


「どーしたの、リオちゃん」

 さっそく仲良くなった安西さんに話しかけられて、私は彼女にしか聞こえないような小さな声で「あの」と尋ねる。


「あそこにいるのは誰?」

「えっ、気になる? ええとね、誰だっけ」


 安西さんは「んー」と考え込むようにしたのち、「多分」と私みたいな小声で答えてくれた。


「桜木さんだと思うよ。小学校中学校で、賞とかとりまくってるすごい子。頭がいいって言われてるんだけど、試験じゃリオちゃんのほうが上だったみたいだね」

「賞をとっているなんて、すごい子だね」

「うーん。どうだろ? 賞っていっても、たいてい銅賞とかがんばったで賞くらいだよ。確かに頭はいいかもしれないけど、そんな、記録に残るほどすごい賞じゃないってママが言ってた」


 ふうん。この子のお母さん、噂好き系か。

 利用しがいがあるかも。


「でもそれがどうかした?」

「ううん、ひとりでいたから気になっちゃって」

「あー。まあでもしょうがないと思うよ。あの子、怖いもん」

「怖い? それってどういうこと?」


 安西さんは「噂だけどさ」と続ける。


「これもママから聞いたの。桜木さん、いつも人を見透かしたみたいな感じなんだって」

「見透かす?」

「うん。桜木さんと話している途中、なぜだか何をしていたのか分からない時間があるんだって。魔法がどうのって騒いでたんだけど」


 なぜだか何をしていたのか分からない時間。

 背筋がひやりと冷たくなる。心臓の音がばくばく大きくなっている。


「でも、その記憶がなくなった子たち、その間に自分の荷物とかあさっていたんだって。なんでそんなことをするのかも分からないけど、その翌日、その子の秘密がクラス中に知れ渡っていた」

「ふうん……」


 平然を装う。


「でね、その子たちの中には、『誰かに操られた』って言ってる子も多くて。それで自分の荷物を見られて、ヒミツをばらまかれたってさ」

「馬鹿みたい」

「ねー。そんなことあるわけないし、そもそも、ばらまかれて困る秘密をもってるのがいけないんだよ。多分、荷物の中に化粧品とかスマホとかあったみたいなことでしょ?

てゆーか、操ったってゆーのもさ。現実味、なさすぎ。何のためにそんなことするわけ? って感じじゃん。それもわかんないのかな」


 安西さんはぷうっと頬を膨らませる。

 だけど、私は答えも返さず、ただもんもんと考えていた。


 もしかして桜木さんも、私とおんなじ能力が使えるの?


 と。

桜木さんは何者なんでしょうか!?

それは次話で!

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