みんな私の奴隷です!?
その瞬間。
私の体が、ぽうっと白い光を放って。
一筋の光となって、辺りをぱあっと照らした。
「何ッ!?」
姉も、離れた位置にいる両親までもが、驚いて目を見張る。
「砂!?」
白い砂が降り注いで、あちこちから悲鳴が上がった。
グワアンッ!
砂ぼこりが舞い上がり、辺りにいた人たちがみんな吹っ飛ぶ。
——私、以外は。
私は、砂ぼこりの中、ひとりで普通に立っていた。
何が、起きたのか。
そのとき、姉の目が虚ろになって、私に向かってきた。
両親も同じような動きをする。
そして、私に跪く。
「リオさま、私は何をすればよいですか」
「リオさま、こんな砂ぼこりの中、気分は大丈夫ですか」
「リオさま、頬が汚れていますよ。これで拭きます」
家族、だけじゃない。
学年のみんなが、私のまわりに寄ってきて、同じく跪く。
「なっ、何っ⁉」
「リオさま」
「リオさま……」
どういう……コト!?
「どいてっ!!」
そう叫んで、輪の中を出る。
「リオさまぁ……」
「リオ、さまぁぁぁぁ……」
それでも尚、ゾンビみたいにわらわら寄ってくるみんな。
……その中には、ユウも柳くんもいる。
——一体どうしちゃったの!?
みんなをまいて隠れた先は、森林の中。
大きな木々たちが、太陽を隠しているから、まだ朝だというのに暗い。
「みんな、どうしたんだろう……てか暗っ、寒……」
その瞬間、影が消えて日光が差し、あたたかくなる。
「えっ!?」
「リ……゛オ……ザ、マ……」
「ひぇぇっ!」
私は慌ててその場を離れた。
——みんな、私が思ったことに適応する形で行動してる!
どうすればいいの?
そのとき、私の頭の中にある考えが浮かんだ。
これはもしかして……おばあちゃんの仕業じゃないか?
私が「おばあちゃん、助けて」と願った瞬間、こうなったんだ。
でも、植物であろうが何人いようが、みんな操れたってことは……。
おばあちゃんも、操れるんじゃ?
ふっと息を呑んで、前を向く。そして、心の中で叫んだ。
助けて、おばあちゃんっ——!




