表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/50

みんな私の奴隷です!?

 その瞬間。


 私の体が、ぽうっと白い光を放って。


 一筋の光となって、辺りをぱあっと照らした。


「何ッ!?」


 姉も、離れた位置にいる両親までもが、驚いて目を見張る。


「砂!?」


 白い砂が降り注いで、あちこちから悲鳴が上がった。


 グワアンッ!


 砂ぼこりが舞い上がり、辺りにいた人たちがみんな吹っ飛ぶ。


——私、以外は。


 私は、砂ぼこりの中、ひとりで普通に立っていた。


 何が、起きたのか。


 そのとき、姉の目がうつろになって、私に向かってきた。


 両親も同じような動きをする。


 そして、私にひざまずく。


「リオさま、私は何をすればよいですか」

「リオさま、こんな砂ぼこりの中、気分は大丈夫ですか」

「リオさま、頬が汚れていますよ。これで拭きます」


 家族、だけじゃない。


学年のみんなが、私のまわりに寄ってきて、同じく跪く。


「なっ、何っ⁉」

「リオさま」

「リオさま……」


 どういう……コト!?


「どいてっ!!」


 そう叫んで、輪の中を出る。


「リオさまぁ……」

「リオ、さまぁぁぁぁ……」


 それでも尚、ゾンビみたいにわらわら寄ってくるみんな。


 ……その中には、ユウも柳くんもいる。


 ——一体どうしちゃったの!?




 みんなをまいて隠れた先は、森林の中。


 大きな木々たちが、太陽を隠しているから、まだ朝だというのに暗い。


「みんな、どうしたんだろう……てか暗っ、寒……」


 その瞬間、影が消えて日光が差し、あたたかくなる。


「えっ!?」

「リ……゛オ……ザ、マ……」

「ひぇぇっ!」


 私は慌ててその場を離れた。


——みんな、私が思ったことに適応する形で行動してる!


 どうすればいいの?


 そのとき、私の頭の中にある考えが浮かんだ。


 これはもしかして……おばあちゃんの仕業じゃないか?


 私が「おばあちゃん、助けて」と願った瞬間、こうなったんだ。


 でも、植物であろうが何人いようが、みんな操れたってことは……。


 おばあちゃんも、操れるんじゃ?


 ふっと息を呑んで、前を向く。そして、心の中で叫んだ。


 助けて、おばあちゃんっ——!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ