そして七年後、能力を理解した私の復讐劇が始まります
第二話です!
楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
それから六年。
立派な高校生になった私は、優等生を演じていた。
誰にでも優しくするし、誰かが困っていたら必ず助ける。悪い噂も一つもなく、とてつもなくモテた。
そりゃそうだ。
あの、人を操れる力を手に入れた私は、六年かけてそのルールをしっかり頭に叩き込んだ。
要約すると、こう。
・あの能力は、世界で五人ほどが身に着けている能力である。
・その能力のことを、「人間操作能力」と言う(面倒くさいので、私は「能力」と呼ぶ)。
・能力を使うためには、下準備が必要である。
・下準備として必須なのは、「操る人と面識がある(お互いがそれぞれの存在を知っておくこと)」、「過去一カ月以内に、操る人に一度以上接触していること」である。
・その準備が整ったとき、はじめて能力が使えるようになる。
・能力を使うには、相手の姿を見ながら(本当の姿以外は受け付けない。写真や絵などでも試してみたが駄目だった)相手に念を飛ばすとできる。
・相手を操っている間は、動くことも話すこともできない。
・操り終わったあとの三秒は動けない。
・相手は操られたときの記憶を一切なくす。
・その相手には、一度しか能力を使えない。
と言った感じだ。
おばあちゃんの様子からはそんなことしている感じ、まったくなかったけど、一度だけおばあちゃんと両親と私が一緒にいて両親が私を虐げようとすると突如二人が優しくなったりしたのはそのせいだと思う。
とはいえ、さすがに複数人同時に操るには練習とかが必要なようで、私にはまだ無理だった。
人を操れると聞いたときは何でもできそうな気がしていたけど、そうではないらしい。
例えば、「下準備」とやらは一カ月以内など具体的な時を出していて面倒だし、操っている間は動けないというのも、ばれたら困る話だ。
でも、さっき述べたのは私が実際に試しながら行った能力だし、まだ本当に復讐したいやつらでは試していないから何とも言えない。例外があるかもしれないし、能力をうつす方法など、詳しいところは謎のままだ。
そう、例外で思い出したのだが、能力を受け継いだ瞬間、私の全身のやけどが消えて、姉のような美貌を手に入れた。
それには姉も両親も町の皆も驚きで、だが、虐げが終わるわけではなかった。
さすがに十年虐げてきた相手が美しくなったからっていじめをやめるような相手ではない。
しかし勿論、この能力がばれれば私の計画は失敗に終わってしまう。
なので、あくまで私は「優等生」を演じていた。
まだ意地悪を続ける両親や姉にも優しく接し、困っている人がいたら必ず助けた。
困っている人がいないときは、そのへんのひとを操って困らせて助けるという自作自演をしたりもした。
勿論高校もエリート高校に入学。努力が足りずにその高校に落ちた姉と違って、私は成績優秀なのだ。これからは計画だけじゃなく、学園生活も楽しまなければならない。
まあ、これは私の「計画」の下準備であって、とりあえず高校に入学したら少し休むことにする。七年間も頑張ってきたので、ちょっと疲れた。友達を作ったり、あくまで「普通の高校生」を演じねば。
時計を見たらもう日付が変わっていた。いけない、明日は入学式なのだ。早く寝て、早く起き、化粧をしなくちゃ。
私はスマホを放り投げて、ベッドに飛び込んだ。そうすると、なぜだか力が抜けて、すぐに眠ってしまった。
魔法についてわかりづらかったらすみません。
これからもよろしくお願いします。




