イケメンも困惑するんですね
これから、ほとんどの話で、前書きをなしにしようと思います。
なんか時間があった時や、伝えたいことがあるときなどは、前書きを利用していくので、ご理解お願いいたします<m(__)m>
どう、して。
頭に浮かぶのは、それだけだった。
どうして、そんなことを。
どんな気持ちで。
どんな思いで。
今まで、私と会っていたの?
言葉をなくした私に、彼が「大丈夫か?」と声をかけてくる。
——大丈夫なわけ、ない。
信じられなかった。
どうして、ユウが、そんなことをするのか。
「……なん、で」
絞り出した声はかすれていたと思う。弱弱しいつぶやきが零れた。
「どうして……? ねぇ、どうしてよ?」
そもそもユウが、T.K中だなんて、知らないよ……!
「…………っ」
どうして。どうして。
私、うまくやっていたじゃない。
能力だって、不用意に使ってない。
ユウが能力者だってことも、ばらしてない。
彼女に悪いことなんか、一度もしてない、はずなのに。
「神崎! 神崎リオ!!!」
柳くんの声が、私の耳を貫く。
大声だった。顔を上げると、困惑顔の柳くんと目が合う。
「大丈夫だ。大丈夫だから、落ち着け」
「……っ」
「安心しろ。今は誰もいない。俺もいないものだと思え」
どうしてそんなことを言うのか訳が分からず首を傾げたら、手に水がかかった。
——何だろう。
ちょっと温かくて、生ぬるい感じ。
ああ、これは、涙だ。
「ふぇ…………」
涙が出ていることに気づいたら、どんどん涙が溢れて止まらなくて。
気づいたら、情けない声を出して、泣いていた。
「…………うわああああんっ! ふぇえええん!」
柳くんは、部屋の隅で、固まったように動かず、だけど視線だけは私からそらさなかった。
——あーあ、こんな情けない姿、見られちゃった。
しかも、男の子にだよ?
恥ずかしすぎる。悪夢だ。
だけど、不思議と安心できた。
しばらく泣いて。
ちょっと落ち着いたから、彼に近づいた。
「ごめん……ね」
「別に」
彼がすっと立ち上がって、「ん」と言う。
「どうしたいわけ」
「え?」
「お前は、どーしたいの。謝ってほしいのか、それとも、やり返したいのか。どっちなわけ?」
その言葉に、ふっと思い直す。
確かに、私は、どうしたいんだろう。
ユウに、何がしたいの。
謝ってほしい、わけじゃない。昔から、誹謗中傷には慣れてる。
やり返したい、とかいうわけでもない。どっちみち、彼女に能力は使えないし。
——じゃあ、何?
ちょっと終わり方微妙でごめんなさい。




