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開始早々喧嘩ばっかしてます

 ちょっといつもより話が短いかも…。すみません。

「だーもうっ、違うよ!! そこのコードはこーだってば!」

「うるっせえ! そんなに細かいことできねえっつっただろ!」


 開始早々、喧嘩をしている私たち。


 ここは我が部屋、「デース」の中だ。


 本来部屋の移動は禁止だけれど、彼は校長の息子だし、そもそもばれることもないから安心できる。


 ユウとエメラルドは、ほかの部屋でトランプ中。


 本当に気楽な奴らだ、と思うが、なんか言ってキレられても困るので黙っておく。


 消灯まではあと二時間。その間、柳くんにハッキングを教えることになっている。


 カテキョ(家庭教師)になった気分でなんだか嬉しい。


——そう思っていたのは、開始一分までだ。



 開始して二分すると、彼がなんにもできないことが分かり、今はぶちぎれ中。




 ぶちぎれたら可哀そうだけれど、さっき教えたこともすぐ忘れるから呆れる。


「ほんとにさぁ。やる気、あるわけ?」

「あるっつーの。はいはい、やりましたよ」

「はいは一回! なんかいらいらすんのよ!」


 私はそんなに短気じゃないけど、彼と話してると馬鹿みたいにいらいらする。


「あっ、でも、そろそろじゃない? あと何個かソースコード変えてさ」

「ここでさっきのコピペじゃね?」

「だから、コピペは駄目なんだってば。それぞれ微妙に違うから、コピペだと違うところ捜すのだるいでしょ? だからさっき教えた、あれを使うわけ」

「ああ、エディター(プログラム入力ソフト)? でもそれコピペと同じじゃね?」

「違うわ!!」


 怒鳴りすぎて、喉がかれた。

 ため息をついて、また一から説明する。


「だからさぁ、コピペと違って、文字あてはめができるってさっき話したじゃん。XとYみたいな感じでさ、それぞれのコードによってXとYを自動で変えてくれんの」

「コピペで捜す方が便利じゃね?」

「便利とかじゃなくて、時間がないって話でしょうが! ほんとに話通じない!!」

「よく言われる」

「そうだろうね」


 そう言いながら、エディターを開く。


「タイピングおせぇなぁ」

「うるさいっ。一応、中学じゃクラスでいちばん速かったんですけど⁉」

「ほかが雑魚だろ。だってお前の実家田舎だもんな」

「あそこは実家だと思ってないし、田舎馬鹿にすんなっ。まぁたしかに私の村はめっちゃうざい奴ばっかだけど、ほかの田舎はいい人たくさんいるから!」

「ふーん。田舎も大変だな。都会生まれ都会育ちの俺にはわかんねー」

「なんだその見下すような目は!」


 言いながら、あれ、と思った。


——すごく、心が軽い。


 綿みたいに軽く、口が動いて、心も飛びそうなくらい。


 こんな感覚、初めて。


 まあ、彼に言ったらどうせまた笑われるから、私の心の中の秘密だけどね。

 今回も楽しんでいただけましたか?

 ちょっとずつ、リオの心が揺れてきたのが可愛くて仕方ないです(>◡<)

 それではまた次回!

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