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14/50

これは恋じゃないんです

 さて、ついに14話ですね……!

 そろそろ第一幕は終わりかも?

 今回も楽しんでいただけたら、これ以上の喜びはありません。

「私に、ハッキング、やらせて、くれない?」


「できるのか?」


 柳くんが問うた。

 私は頷く。


「昔、ちょっと勉強してて。あらかたのことはできるつもり」

「そうか。なら、俺に教えてくれないか」

「お……教える?」


 どうして?


 その言葉を飲み込んで、「え、でも」と言う。


「柳くんも、あらかたのことは知ってるよね?」

「……悪い、さっきはちょっと見栄張ってさ。俺、言うて何もできないよ。簡単なセキュリティは超えられるけどさ」

「そうなの!?」


 ——まさかのかっこつけ!?


「うん。だから、ハッキングしているところを見させてもらって、そのときに色々教えてくれないか?」

「いいけど……。私、教え方下手だよ? それでもいいの?」

「大丈夫だ。とりあえず、できるようになったほうが復讐には最適だからな」


 私は心の中でガッツポーズをした。


 今まで人に頼られるなんてこと本当になくって、純粋に嬉しい。


 それに、柳くんのことをもっと知りたかった。


「じゃあ、明日授業が終わったら、私の部屋来たら? パソコンはあるから安心してね」

「ああ。分かった」

「もう! 二人とも、私のこと忘れてるよっ!」


 ユウが叫んだ。私は「ああ、ごめんごめん」と適当に謝った。


「その、ハッキング? っていうの、私、興味ないから抜けていい?」

「いいよ、もちろん」

「もちろんってなんかひどい! もうっ」


 ぶつぶつ言いながら、去っていくユウ。


——何をそんなに怒っているのだろう。


 私はため息をついた。だけど、柳くんは何か考えていて。


「なあ、神崎、あいつの苗字って何だ?」

「えっと、桜木だけど」

「……さくらぎ……」

「どうしたの?」

「いや、何でもない」


 明らかに様子がおかしい柳くん。


 別にユウが短気なのはいつものことだし、私は気にしてないけど。


「じゃあ、また明日ね」

「ああ、明日は、よろしくな。……あと」


 別れ際、柳くんが不安そうな顔で私に告げた。


「ところで神崎、お前、気をつけろよ」

「え?」


 私は訳が分からず首を傾げた。柳くんが続けた。


「まだ誰が『とあ~る人』なのか分かっていないんだ。あんまり人は信用しないほうがいい」

「柳くんも?」

「俺もだ」


 冗談で言ったのに、彼がまじめに返してくる。


「……分かった。ありがと、柳くん」

「ん。あと、なんかあったらのためにレイン繋いどこうぜ」

「あっ、ありがと」


 学年全体レインから柳くんの個人レインまで飛ぶ。試しに何度かスタンプを送ってみたあと、私たちは「じゃあね」と別れてそれぞれの部屋に戻った。




 私は、人が好きになれない。


 過去のトラウマとか、あとはどうせ、その恋が結婚とかにまで話が進むことはないと分かっているから。

 だから今まで、誰のことも好きにならなかった。


 告白されても、誰とも付き合わなかった。


 顔がよくて、かっこいい男の子がいても、なるべく見ないようにして、自分に恋愛させないようにしていた。


 いつの間にかそれが癖になって、どうしたら誰かを好きになるのかもわからなくなった。



 だから、この感情も、恋じゃない。



 柳くんにこんなにドキドキしてる、こんな感情なんか、恋じゃない。

 リオが、ちょっとドキドキし始めてるみたいですね!

 ちょっと恋愛は苦手なので頑張りたいです。

 それでは次話で!

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