あんたは何が目的なんですか?
前回は終わり方が少し微妙だったので、
今回はかっこいい終わり方にしてみました。
どうかな?
柳くんの声に目を丸くする。
「俺も、そうなんだ。……母さんが、父さんに殺されたから」
「校長先生にっ⁉」
まさか、それって。
「そうだよ。だから俺はあいつに復讐する。能力を使ってな」
大切なものを、壊されて。
壊した人を憎み、その人を殺そうと思い当たる。
そのとき、能力を使えば、それが簡単に行える。
私はその仕組みが分かっていた。
私も、そうだから。
おばあちゃんを、殺されて。
正直言えば、いちばん殺したいのは姉だ。
おばあちゃんの仇だ。
「でも、あんな優しそうな校長先生が、どうして妻を殺す必要があるの?」
「それはあいつを殺すときに聞かせてもらう。それと……あいつは優しくなんかない」
「え?」
何があっても優しそうで、うちの両親なんかとは、全然違う感じするのに。
「目じりがたれてるだけだろ。っつーか、全然優しくなんかねーから。やべぇ奴だよ、あいつって」
「どうして?」
「俺、あいつに人生のすべてを縛られてきたんだよ。友達も、学校も、きっと結婚相手も。俺の人生はあいつの人生の二周目だ。母さんが殺されてから、もっと悪化した」
「そんなの」
あまりにも、ひどい。
「しょうがないことなんだよ。分かっているけど、俺は父さんの身代わりじゃない。だから、学校だって別のところに行きたかったのに、自分が校長だからってここに入れたんだ」
「あれ、親が教師とかの学校って、子供行っていいの?」
「本当は駄目なんだろうけど、校長だからな。なんせ、偏差値もすごく高いし、最近改修工事が行われて設備がものすごくよくなったから行ってみたいと思っていたのは事実だしな」
「そうなんだ……」
校長先生の裏の顔を知ってしまったような気がして、頭がくらくらした。
「……色々、あるんだね」
そのとき、私の頭では、一つのアイディアが浮かんでいた。
「ねぇ、ところでさ、柳くん」
「うん?」
「ちょっとお願いがあるんだけど」
柳くんが「なんだ?」と呟く。
私は言った。
「お互い、復讐する者同士として、ひとりじゃ精神も計画もできないことが多いと思う。
そこで提案なんだけど。
ねぇ、私と協力する気はない?」
柳くんが目を大きく見開いた。
そして、ずっと仏頂面をつくっていた顔が、初めて見る笑顔に風変わりした。
「上等だよ」
今回も楽しんでいただけたでしょうか?
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それではまた次話でお会いしましょう!




