おばあちゃん、約束守れなくてごめんなさい、でも私はどうしてもやり遂げたいんです
はじめての復讐小説執筆ですので、至らぬ点も多々あるでしょうが、よろしくお願いします!
ではぜひ本編をお楽しみください。
昔から、醜いと言われ続けてきた。
両親から、双子の姉から、祖父、もちろんそれ以外の人々も。
確かに私は醜い。幼いときに火事でついた、全身のやけどのせいで顔も体もただれている。
だけれど、そんな私に唯一優しくしてくれたのが、私のおばあちゃんだった。
優しくて、私のことはなんでも知ってるおばあちゃん。
みんなで私を虐げるやつらと違って、おばあちゃんだけは、私の味方だった。
……なのに。
おばあちゃんは殺された。
私の双子の姉に。
顔も姿もそっくりで、昔は両親でさえ姿じゃ見分けがつかない私たち。
だけれど決定的な違いは、全身のただれがあるかないか。
ただれのない姉は、それこそ村いちばんの美人で、私もやけどしていなかったらそれくらい美人だったんだと思うと悲しくなる。
しかも姉は両親に気に入られていて、いつも両親が私を虐げると、姉は、
「やめてあげてよ、お母さん、お父さん。リオがかわいそうよ」
と言ってみせる。そんな姉を見て周囲の人間(勿論両親も入っている)は、姉を「優しくていい子」「醜い妹を愛せるお姉ちゃん」と、好感度を上げるわけだ。
本当は裏で、陰湿ないじめを私にしているくせに。
私がおばあちゃんに可愛がられる反面、私を虐める姉にはおばあちゃんは厳しくて、しょっちゅう姉を叱っていた。
だからそれが、気に食わなかったのだと思う。
おばあちゃんは、姉による放火で殺された。
そのとき私はおばあちゃんの家にいて、だから姉は、私もついでに殺せたらいいな、くらいに思っていたかもしれない。
だけど私はたまたまそのとき公園にいて、おばあちゃんちに帰ったらおばあちゃんが黒焦げ状態で庭に倒れていたのを発見したときは涙があふれ出た。
「おばあちゃん⁉」
助けてあげたかったけど、周りには火があって、私はトラウマのせいでいけなかった。
おばあちゃんはいっしょうけんめい火のあるところからは逃げたみたいだけど、もう重症のやけどで手遅れだった。
おばあちゃんの近くに行くと、おばあちゃんは弱弱しく微笑んで、「リオ」と私に話しかけてきた。
「なあに、おばあちゃん?」
「信じてくれるかわからないけれど、
おばあちゃんにはね、
偉大なる魔法の力があるの」
「は?」
最初は、やけどのせいで頭がおかしくなっているのかと思った。
「だけれどね、おばあちゃんはもう死んでしまう。
だからね、おばあちゃん、リオに魔法をあげるわ」
「え?」
正直、何を言っているのかよく分からなかった。
「その魔法の力はね、
人を思うように操る能力なの。
だから、それでみんなのことを救ってね。
おばあちゃんとの、約束」
私はおばあちゃんに手を握られた。
黒い炭が、私の手にもついたけど、気にしない。
その瞬間、私の手が、ぽうっと黄色く光った。
なぜだか、力がみなぎってくる感じがした。
でも、そのとき。
いっしょうけんめい持ちこたえていたおばあちゃんはついに限界を迎えて。
ほほ笑んだのを最期に、永遠の眠りについた。
読んで下さりありがとうございました。
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