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テーマ詩集:地

重い石

作者: 歌川 詩季

 惚れっぽくて、チョロいです(笑)

 胸にどすんと 重い石のっけて

 おさえておけるもんなら それがいいさ

 こんな想いは どうせ何処(どこ)へも

 飛んでいけなんて しないだろうから



 軽薄と笑ってくれよな

 ずいぶんチョロいって じぶんでも情けねえ

 たった あんだけのことで

 おれは あんたにまいっちまった


 寝ても 醒めても 夢も (うつつ)

 それだけで足りなけりゃ なにを(つい)やそう?

 ポケットをひっくりかえして

 かき集めた小銭でも さしだすか


 胸にどすんと 重い石のっけて

 おさえておけるもんなら それがいいさ

 こんな想いは どうせ何処(どこ)へも

 飛んでいかせなど しちゃいけないから



 軽薄と笑ってくれるな

 幾層(いくそう)にかさねりゃ 重厚になりもする

 たった そんだけのことを

 おれは ()りもせず()りあわせて


 いても たっても 猫も 杓子(しゃくし)

 こんなんじゃ足りねえぜ なにで(まぎ)らわす?

 机とかひっくりかえして

 散らばったなかみ ひろいなおそうか


 胸にどすんと 重い石のっけて

 おさえておけるもんなら それがいいさ

 こんな想いは どうせそこらで

 ちっぽけな翼 やぶられちまうよ


 だけどずきんと 痛むのを知ってて

 かかえていけるもんなら それがいいさ

 こんな想いは どうせこの胸

 墓にゃちょうどいい 穴はぽっかりと

 惚れたら、重いです(苦笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] サビはじまり! 「胸にどすんと 重い石」ではじまり、カッコいいです。 2番の一行目の最後で、1番の対比にしてるのですね! そして、最後にサビ2回! 1番と合わせて計4サビ! 参考になりま…
[一言]  押さえておかないと飛んでいっていまうほどの気持ちなのか。  飛んでいってほしくないから押さえておくのか。  思い自体が重いのか。  全部そうなのかもですね。  重さに慣れると、手放すに…
[一言] 昨日、ちょうど重い想いの話を個人的にしたばかりなので なんか刺さりました(笑) 石のように重い想いは墓石にもちょうどいい、 なんて言ったら、ちょっと不謹慎ですね。 命終えても持っていきた…
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