2話 ある~日、森の中♪︎
どうも、こんにちわ!
前回に引き続き森の中を散策中です。
森の中も意外と楽しいものですね。
見たことの無いものが沢山あります。
これでも知識だけは人より持ち合わせているつもりだったのですが…まだまだだったようです。
幼い頃から本という本は読み漁りましたし、勿論植物図鑑や動物図鑑、昆虫図鑑なんかも当然、網羅しています。
記憶力はいい方なので大体のは覚えていますし、分かるはずなのですが…
この青白く光っている花はなんでしょう?
一見、リンドウのように見えますが…少し違いますね。
というより、そもそもリンドウは光りません。
光っている花なんて初めて見ました!綺麗ですねぇ。
これは写真でも撮って兄達に後で送ってあげましょう。
その時、私の背後でガサガサと音がしました。
なんでしょう?まぁ森の中ですからね。
動物がいるのは当たり前です。寧ろこんな所に人間がいたらびっくりします。
…まぁ、いてくれた方が私的には助かるのですがね。
ところで、なんの動物でしょうか?
可愛いうさぎさんでしょうか?いえ、音的にもう少し大きな動物かもしれませんね。キツネさんでしょうか?
いえ、もしかしたらクマさんかも!
その時、頭の中を有名なあの童謡が流れました。
ある~日、森の中♪︎出会った~♪︎
花咲くも~り~の~み~ち~♬︎
クマさん…はシャレになりませんね。
…あの、どうかクマさん以外でお願いしますよ!
と、強く願いながら私は未だにガサガサとなる音の方へ勢いよく振り返りました。
するとそこには…クマさん!
ではなく、見たことの無い大きな動物?がいました。
おっと、これは…どなたでしょう?
それは禍々しいほど大きな角に、血のよう深紅の瞳を持った一見狼のような虎のような不思議な生き物でした。
1つ、わかることとすれば…彼は明らかに肉食ですね。
狂気を含んだ深紅の瞳をギラギラと輝かし私を見つめるそれはかつて存在したサーベルタイガーの様な強靭で長い牙が口の端から飛び出しています。
そしてその体躯はゆうに2mを越していることでしょう。
とても大きいですね。このような生物、どの図鑑にも載っていませんでした。
…先程の花といいまるで、違う世界に紛れ込んだかのようですねぇ
それよりも、あの…正直にいっていいですか?
彼(仮にオスとして)…
とっても格好良いですねぇ!!
いや、明らか食われる寸前の危機的状況の中何言ってんだコイツと思うかもしれません。ちょっと自分でも思いました。でもでも、考えてみても下さいよ!あの大きな爪と牙!そして角!全身を覆う黒曜石のような美しい毛並みに、しっとりとした美しい肉体美!さすが肉食獣!無駄な筋肉がありませんね。そしてあのどっしりとした足!どれをとっても凄くかっこよくないですか?!
あとあの大きな肉球!触ってみたいです!!絶対死にますからやりませんけどね!
言い忘れてましたが私、本と旅の他に動物がとっても大好きなのです!特に肉食獣。猛獣系が好きです。
あ、勿論草食動物も好きですよ?
ですがあの黒豹の太くしなやかな腕に、雪豹の長く太い尻尾。狼の凛とした佇まいに、熊のどっしりとした体躯
はぁ…惚れ惚れしますねぇ。
人間にもいないものですかねぇ。あの黒豹やライオンのような太くも美しい筋肉の腕の持ち主…。腕ですよ?腕。
因みに、ボディービルダーのようなムチムチではなくそこそこ細マッチョで腕が綺麗な人がいいのです。
…これを兄達に話したら、ある種の変態だと引かれましたけど。失礼な。
っと、こんなことを考えてる場合ではありませんでした。
私、現在進行形で命の危機でした。
して、この状況どう脱したものですかねぇ…