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40話

―タルティア城―

 

アーブラハム卿を捕縛した数日後、俺はその功績を称えられタルティア城へ両親と共に呼ばれた。

 今俺は、国王陛下の座る玉座の前に居る。

「ルチーナよ。この度はよくぞ我が息子エリウッドを助けてくれた。ここに感謝の意を表そうぞ」

 国王陛下が直々に感謝の言葉を述べた。

「勿体無いお言葉で御座います」

 嬉しさよりも緊張感の方が強い状況下であるが、出来るだけその感情を出さない事に気を付け一礼をする。

 俺の隣にはにこやかな笑顔を見せる母上と父上で国王陛下の御前、今にも誉めちぎりたい気持ちを抑えている様に見える。

「此度の功績を称え、貴家に新たな領土を託そうぞ」

「有り難き幸せに御座います」

 俺は国王陛下に向け再度一礼をした。

「SA。ルチーナよ、祝賀会に参ろうNE」

 エリウッドが相変わらず陽気な雰囲気を出しながら、歯をキラリと輝かせウィンクと共にサムズアップを見せる。

「うむ。エリウッドの言う通り今宵は祝賀会を用意しておる。存分に楽しむと良かろう」

 国王の言葉を受け、エリウッドが俺の前に立ち手を取ると祝賀会の会場へ案内した。

「さっ、存分に楽しむといいSA」

 エリウッド王子の合図と共に俺の功績を称える祝賀会が始まった。

「ねぇ、ルチーナちゃん? そろそろ領地を運営してみるのはどうかしら?」

 不意に母上が俺に尋ねる。

「領地ですか?」

 幾ら何でも14歳の小娘に領地の運営は無理じゃないか?

 いや、実際は前世の35歳を足して49歳だからまぁ出来ない事は無いがそんな事母上は知らないだろうし。

 俺は、母上が無謀な事を言っていると父上に目で訴えるが。

「うむ、それもそうだな。ルチーナが自分で手に入れた領地だ、ならば勉強も兼ねて領地の運営をしてみるといいだろう」

 残念ながら俺の訴えを無視した父上だ。

「なぁに、何かあったら我々が助けるから心配するな」

 父上が背中をポン、と叩き俺を鼓舞する。

「分かりましたわ。折角ですので領地運営をやらせて頂きますわ」

 両親のバックアップが付いている以上、領地運営をやってみるのは悪い話では無いか。

 しかし、おかしいな。

 俺は悪行をし、周りを少しばかり困らせてやろうと思ったが、何故か悪行を働くものをとっちめてしまった。

 これでは悪役令嬢ルチーナの善行記になってしまいそうだけどまぁいいや。

 綺麗な終わり方自体悪い事ではなかろう。

 さっ、明日からは領地運営って面白い事に対して頑張っていきましょうか!

凡そ小説1巻分の作品を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

少しでも面白い、続きが読みたいと思っていただけたら、


ブックマークと評価点をお願い致します(・ω・)ゝ

評価点は、【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】とする事で付ける事が出来るのであります。



評価点は、なろう作家の生命線であるが故に宜しくお願い致します。


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