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ひとりぼっちの百物語  作者: 夏野篠虫
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黒と白

3年住んでいる賃貸の部屋で、変なものを見つけた。



それは風呂の天井裏を掃除のつもりで開けた時、中を覗いたら目の前にあって脚立から落ちそうになった。



見つけたのは1冊のフォトアルバム、しかも知らない小学校の卒業アルバムだった。表紙には黒カビが生え、湿気で分厚い紙が少し波打っていた。『1974年度』と書かれていたので、今から45年以上前だ。



引っ張り出して気になる中身を見ようとしたが、経年劣化で茶色くなった紙テープみたいなもので十字に封がされていた。


でもあくまで材質が紙だから素手で簡単に引きちぎれた。


パリッと音を立ててページがめくれた。教師陣の写真や簡単な学校の紹介の後で、児童たちの写るクラス紹介のページがくる。


数ページ後、いよいよ児童たちの写真があるところを開いた。




ブワァッ、一瞬強い風が開かれたページから顔に向かって吹き付けた。その時一緒に黒いモヤと白い煙の様な物体が天井の方まですり抜けて行ったのが見えた。




呆気に取られてそのページを確認すると、50人弱いるクラスの顔写真の内、20人ちょっとの顔が黒く塗り潰されているか白抜きにされていた。





それ以上は何も見ずにそっとアルバムを閉じた。





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