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ひとりぼっちの百物語  作者: 夏野篠虫
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都会の食物連鎖

 俺は職場が繁華街のど真ん中だからよく見るんだが、夜になると道や裏路地をドブネズミとかクマネズミがキィキィ鳴きながら走り回っている。


 それらを食べてるんだろう野良猫の数も多くて、小さな食物連鎖が大都会にもあるんだなと感心したりする。



 ある時、俺はちょっと仕事終わりに飲み過ぎてビルとビルの間で吐いてた。頭はぼーっとしてるし身体は熱いしで正常な判断能力が無かったのは認める。


 だけどあの時見た光景はたしかに現実だったと断言出来る。



 俺が死にかけてたのは通りからすぐの所だったが、それより奥、入り組んだ排気口や室外機を超えた向こうで狂った様に鳴いてる猫の声が耳に入った。


 この気持ち悪い気分も猫でも撫でたら少しは和らぐかななんて思って路地を奥へ進んだら、1匹大人の三毛猫がウゥーウゥー呻き声を出しながら地面で寝ていた。



 その猫より2回りは大きな巨体の鼠が3匹、虫の息の猫をムシャムシャバリバリッと貪り喰ってた。




 鳥肌を立ててアルコールが異常な早さで抜けていくのを感じながら、「ああ、『窮鼠猫を噛む』って本当にあるんだな」と冷静に思ったのをはっきり覚えている。




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