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ひとりぼっちの百物語  作者: 夏野篠虫
78/100

転校生の生血くん

 5年2組にやってきた転校生の生血くんはちょっと変わっている。



 転校初日、僕の席の隣になった彼はいきなりこう言ってきた。



「ねえ、この辺りに心霊スポットってない?」



 一言目がこれである。


 クラスの彼への第一印象は、当然よくなかった。




 生血くんはとにかくオカルト好きらしい。


 休み時間になる度、隣の僕に色んなオカルト話をしてくる。


「エリア51の極秘文書が流出して……」

「河童は宇宙人説ってちゃんとした根拠があって……」

「日本に昔千里眼の超能力者がいたんだけど……」


 面白いつまらない以前に小5の僕には難しい話が多くて半分以上理解できなかった。




 そんな中、彼は前に住んでいた街の話をたまにする。



 そこは"はらわた町"という場所で、どこにあるかはよく分からない。



 ある時彼と下校していると、思い出したかのようにその町の話をしだした。


「――たまにさ、道を歩いてると落し物があったりするじゃん?」

「うん」

「前にいたとこは落し物が多くてさぁ。何でかわかんないけど、冬に多かったんだ」

「あ〜あるよね、手袋とかマフラーとか」

「いや? 1番よく落ちてるのは手首だったよ」


 さらりと言った生血くん。聞き間違いかと思って自分の手を指さして確認した。


「え、え、てくびってこれ?」


「そうそう、誰かの手首。なんで落とすのかなぁ、多い時はもうそこら中に落ちてたよ。踏まれて潰れたやつは見たくなかったなー」




 生血くんとはらわた町は、やっぱりちょっと変わっている。




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