表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひとりぼっちの百物語  作者: 夏野篠虫
70/100

幻の自販機

 色んな商品を無人で販売できるのが、自動販売機――いわゆる自販機。

基本は缶・ペットボトルの飲料を売っているけど、菓子軽食類に卵や魚なんかを売ってる所もある。


 昔は対面で買うのが少し躊躇われる様なものも売っていたが、ほんの一瞬だけ、極局所的に自販機にラインナップされていたものがある。



 心霊写真だ。



 通常の飲料ものより小さい真っ黒な直方体型の筐体に、「心霊写真あります」と赤字で書かれていた。値段は500円。

 右下の投入口にお金を入れれば、コトンっと受け口に薄い半透明のビニール袋に入った3枚の写真が落ちてくる。


 恐る恐る写真を写真を取り出せば――



 入っているのは、見たことある写真。


 写っている風景も人物も下に刻まれた年月日も、確かに見覚えがある。



 それは家族の誕生日パーティー、友達との夏祭り、自分の成人式の写真……



 購入者に関する写真が出てくるのだ。




 そして、その写真をよく見ると、必ずそこに居なかったはずの見ず知らずの他人が、とびきりの笑顔で写りこんでいる。






……この自販機はものの数日で撤去されてしまい、どこが販売していたのかすらわからないままである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ