第四話 新興国
レバールベルト)勝利は我々のものだ!!
パリストン)あれで爵位を持っていないのか....
バーク)勝利は我々のものだ!!
パリストン)む!養豚場から豚が逃げた?!
「くそ...撤退だ。」
キングが言葉を発した。
彼が率いていた軍隊は2万から7600まで減らされていた。
キングはこれ以上せめても落ちる事は無いと確信したのだ。
「撤退だ!撤退しろ!」
キングが兵に命令すると疲労しきったルートヒ帝国軍はそそくさと攻めるのを止め撤退していった。
「勝ったのか。我々は、」
エントラント城を守っていた兵士の一人が発した言葉。
その瞬間、エントラント城に歓喜が満ちた。
「やったぞー!!!」
「うぉーー!!」
「はははは!」
そこに一人、エントラント城に向かっていたバジリスク公国軍の伝令班のパリストンの姿があった。
「む?悲鳴ではないな。歓喜か?...守りきったか?」
パリストンは馬を急がせエントラント城に向かった。
「バーク隊長!パリストンという者が本国からの指令を伝えに来たと言ってきております。」
「何?パリストン?通せ。うっぷはぁ〜美味い。」
バークはエントラント城地下の部屋にて酒を飲みながらそこには、若い娼婦とされる女性もいた。
「ナリス〜近くによれ〜。我々は勝ったぞ〜はははは!」
パリストンはバークがいる地下に案内された。
パリストンは異様にイカ臭いと感じていた。
「すみません。」
バークの部下の一人が謝った。パリストンは何故謝ったのかわからなかった。
「良いよ別に。」
訳の分からない謝罪にパリストンも答えた。
「此処がバーク隊長の部屋です。」
「ありがとう。」
パリストンは扉を開けると軍人でありながら肥え太った身体は本当に軍人なのかと思わせた。
「あ...貴方がバーク隊長ですね?私は本国から指令を預かったパリストンです。」
パリストンは軍服が異様に綺麗なバークに違和感を感じていた。
隊長の軍服はこんなにも綺麗なものなのか?大体の兵士は少なからず使い古されてはいるが、こいつの軍服は綺麗すぎる。
働いていたのか?
パリストンは疑問を拭い去り、本題に移った。
「本国からの指令です。現在神聖ルートヒ帝国と和平交渉中であり、和平が成立するまで警戒態勢を維持せよとの事。なお和平交渉が成立したら伝令班が伝えに来ます。以上です。」
「了解したぁ〜。下がってもよい。」
「失礼しました。」
パリストンは、何も思わず、感じず、感情を押し殺し階段を登り外へ出た。
「.....豚が。」
パリストンの怒りが漏れてしまい、パリストンは落ち着く事にした。
ん?あれは...。
パリストンが目にしたものは、兵士が集まりある軍人を慕っている姿だった。
パリストンが、慕われている軍人を見ているとその軍人が気づきパリストンの下へ駆け寄って来た。
「失礼、伝令班のパリストン様ですか?」
「ええそうですよ。」
「私はこのエントラント副指揮官の、レバールベルト・アルセルトともうします。気軽にレバールと呼んで下さい。」
レバールが笑顔でパリストンに自己紹介をし、パリストンもその笑顔は軍人では無いという印象を受け親しみやすいと感じた。
「実はパリストン様にお願いしたい事がありまして」