第ニ話 思い違い1
エス)エモット!焼きそばパン買って来いよ!(゜∀゜)
エモット) (^ω^).....ಠ_ಠごめん聞こえなかった何を買って来いって(威圧)
エス)エモット!焼きそばパン買って来いよ!(°▽°)
エントラント地方には、要塞化された城存在し神聖ルートヒ帝国の侵攻を阻む目的の為創設された。
エモットが15歳の時に父に頼んでエントラント城を譲り受け現在要塞になってしまった。
要塞になった原因は、城をかっこよく見せようとしたら要塞になってしまった。遊びでこのようになってしまった哀れな城である。
「しかし凄いな、この城。こんな巨大な要塞見たことがない。」
「まるで神が守っているようですよね。」
目の前に立ち並ぶ巨大な壁と上洛が不可能ではないかと思わせる城。
エントラント城はバジリスク城より大きく歴史ある城で有名だった。
エントラント地方は神聖ルートヒ帝国との国境線であり、攻めてくるなら、エントラント城を通過しなければ首都まで侵攻不可能だった。
「観えたか?」
エントラント地方第一歩中隊のエリトール・スカーネットが辺りを見張る部下に問いかけた。
「見えますよ〜」
「はぁ〜そろそろか。」
エリトールは、第一歩兵中隊に戦闘準備の合図を送った。
「戦闘準備!」
一斉に弓を引いた。
皆合図がかかるのを待っている。
バジリスク公から受けた命令は、神聖ルートヒ帝国軍を撤退させる事!
この神聖な城は絶対に落とさせない!
首都バジリスク城
現在エモットは、この国の有力な者を集め大部屋、太陽の間にて状況の確認と、これからの国家方針を伝えていた。
太陽の間には、総勢203名
下級貴族123名、国家防衛対策機関から26名、バジリスク税撤廃同盟の商人49名が集められた。
「我々の方針は、各国に対し外交を行い対神聖ルートヒ帝国包囲網を作る。その前段階として隣国のフォンデル王国と同盟を結び、この二か国を中心に対神聖ルートヒ帝国の対処を進める。」
ん?
そこには沈黙が続いていた。
「発言よろしいか?」
声を上げたのは、バジリスク公国の経済の三分の一を握っている、エス・リメンバだった。
「ああ。構わない。」
「我々は現在戦争中だ。それに対しはどの様な対処をしている?」
「要塞にて敵を釘付けにし、持久戦。」
エモットの完結な言葉に、エスは戸惑いを感じた。
「それだけか?」
?
エモットは困惑した。
流石に説明が完結過ぎたかな。
「要塞が存在している限りバジリスク公国が滅亡する事はない。あの要塞にはこの国の武器の3分の2が貯蔵されている。問題はない。我々の勝ちは揺るがない。」
エモットは、皆んなの心配を無くす事が出来たのではと確信した。
皆んな心配なんだろうな。
だか安心してくれ!
この戦争は守っていれば勝てる。
だがそんなエモットの心情とは裏腹に太陽の間に怒号が走った。
「バジリスク公!」
エモットは、表情を変えなかったが驚いた。
「守る?守るだと!我々は神聖ルートヒ帝国を潰す為に独立したのだぞ!なのに守るだと!片腹痛い!その要塞もその為ではなかったのか!」
エモットは、突然声を上げたブリカ男爵の言葉の意味がわからなかった。
「そうだ!我々の目的は神聖ルートヒ帝国の打倒だ!」
「そうだ!」「そうだ!その通りだブリカ男爵!」
拍手と喝采が太陽の間に響いた。
エモットは困惑した。
え....僕達が独立した理由て高額課税が原因なんじゃなかったの?
エモットは現状を把握するのに少し時間がかかった。