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衝撃の事実と共に 或いは引力と共に 前

引力云々って部分は前編では出てきません・・・。^^;

後編にちょこっと出る程度になるかも知れません。

なかなか話が進まないもので・・・。

温かい目で見守っていただければ嬉しいです。

ぁ、でも今夏だから暑いのはやだなぁ・・・。


第2話 『 衝撃の事実と共に 或いは引力と共に 』



(ここからは隆視線で話を進めていきます。

初めての試みなんで温かい目で見守っていただきたいです。)



「ところで、キミの能力は何なんだい?」


現在、俺と黒崎と名乗った男は握手をしている。

その状況でこの質問は些か変だなー、でもこの世界を知っているわけではないし・・・。

これがこの世界での平均的な反応、とか言わないよね?


「ちなみに私の能力は時への干渉だよ。

自身限定で流れる時間を操作できる。

先ほどのは自身に流れる時間を早め、思考時間を長くしたのだ。」


だが男は何の問題もない、というようにそう言う。

そして先ほどの質問の答えを俺に求めるのだった。

ほんと、この人のことを信じて本当に大丈夫なのか?

まぁ、俺には答えるしか選択肢はないんだが。

というか自身だけが範囲かよ、やはりまだまだ幼いんだなー、この世界の能力の発現が。


「私の能力は『空渡り』と自身では呼んでます。

いわゆる空間転移でしょうか?

自身の認めた物質を任意で転移させる能力です。

自分自身を転移させることも可能です、先ほどもこの能力で移動したところだったんですよ。」


と、俺は言う。

まったく、本当はそんな能力が俺の能力だというわけではないんだがな。

とはいえ、本当の力は強過ぎる。

下手に使うべきではない、か。

正確には自身の能力のごく一部である、俺はすごいんだぜ。


「と、本当に時間が無くなってしまいそうだ。

悪いがこの場所へ連れて行ってくれ。」


そう言う黒崎と名乗った男の手には地図らしき物が。

おいおい、それがあるならそれで確認すればよかったんじゃないのか・・・。

・・・まさか、地図が読め、ない?

まさか、な・・・。


「はっはっは、今キミの考えただろうことだが、おそらく事実だよ。

私は地図という物が苦手でね。」


何っ!?

まさか本当に読めないのかよ・・・。

なんか見た目仕事できそうな感じなんだけどなー。

人には苦手なことがあるからなんともいえないけど・・・。


「どこです?

・ ・・ぁあ、ココですか、なるほど。

座標さえわかれば転移できますので何とかなります。

ですが転移できるのはあくまでビルの前までですよ?」


こればっかりは仕方が無い。

下手にビル内に転移させると壁の中に転移したり、人の上に転移してしまう。

後者ならまだいいが、前者なんてことになったら目も当てられない。

もっとも、詳しい写真とかがあればできるんだけどね。

・・・もしくは本当の能力を発動させれば。

・あれは反則みたいなものだからなー。


「なぜかね?

・ ・・あぁ、詳しい転移はこの平面の地図だけでは難しいんだね?

・ 確かに危ないことはやらないほうが懸命だな。

・ ではビルの前まで転移してくれ。」


「わかりました。

では私の手を離さないで下さいね?」


ふぅ、よく考えてみればこの世界で力を使うのは初めてだな。

もっとも前の世界とほとんど勝手は変わってないけど。


「ふむ、触れていないといけないのかね?

ぃや、十分能力としてのレベルは高いのだが・・・、頼むつもりの仕事には少し不便かも知れんな。」


ん?

これは俺をなめてるのか?

いいだろう、見せてやろうじゃないか。

・・・ってか何で俺は握ってろ、なんて言ったんだ?


「いえ、そう言うわけではありませんが。

はじめて転移をする人はすぐに転移するととても驚くもので。

なにかきっかけがあるほうがいいみたいなんですよ。」


「ああ、そういうことか。

ではそうしておこう。」


なんだ、本当に純粋な疑問だったのかよ。

・・・ぁ、こんなことしてる暇ないんだったっけ?


「ではいきましょう」


そう俺がいうと、次の瞬間にはその場に俺たちの姿は無かった・・・。





ブンッ・・・


一瞬、その場に音が響く。

それは俺たちが転移したときの音。

なぜか昔から転移の際、この音だけは消すことは出来なかった。


「ほう!

これはとても便利だな!

気に入ったよ!

なんとか取引に間に合いそうだ、ありがとう。」


男が興奮気味に俺に話しかける。

ふっ、どうやら俺のすごさがわかったようだな・・・、もっとも、この程度どうとでもなるが。


「いえいえ、ギブ&テイクですよ、私にも見返りがあるんですからお気になさらず。」


そう俺が言う。

俺のモットー、男は常に紳士であれ、は如何なる相手にも適応される。

・・・俺が認めた人間だけではあるが。

ぇ?

如何なる相手ではないじゃないかって?

さーて、なんのことかな?


「さて、では私は少し失礼するよ。

キミはココの受付に私の名を出せば部屋に通してもらえるようにしておくから、そこで待っていてくれ。」


「・・・わかりました。」


男の声に些かの疑問を抱きながらも、俺はそう言った。

男は俺のその反応を見ると、足早に奥へと消えていった。




その後、俺は受付に部屋へと案内されて、ビル内部へと足を踏み入れた。



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