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学校へ逝こう!?放課後の教室にて

すみません

1ヶ月以上放置してました・・・。^^;

というのも、受験が近づきましてとても執筆できる状態ではない、というのが1番の理由です。

といいつつ第20話デス、ハィ。^^;

一応読んでくれればうれしいデス^^ノ



第20話 『学校へ逝こう!?放課後の教室にて』





昼休みの騒動も一応の落ち着きを見せ始め、生徒たちは皆熱心に教師の授業に耳を傾ける。

元々良家の者しか割り振られないクラスである為、基本的に皆『良い子』なのである。

・・・価値観の違いという面においては世間一般との違いに恐ろしいものがあるが。


そんなX組こと通称特級クラスの面々は静かに授業を受けているのだった。

・・・ただ一人を除いては。


「ふわぁ・・・」


窓際の席に、そう欠伸をし窓の外を眺める男子生徒の姿があった。

彼の名前は 逆神 隆 、いわずと知れたこの物語の主人公である。

普通の高校であれば、今日最後の授業である為多少その様子を目にすることもあるだろう。

だがこの学園に限っていえば、そのようなことをする人間は稀であるようだった。


これだけ聞くと、隆が勉強を出来ないとお思いの方が多いことだろう。

だが実際は少し事情が異なるのだった。


(あ〜ぁ、眠い・・・。)


そんなことを考えながら、隆は熱心に授業内容を説明する教師を一瞥する。


(まさかここまでこの世界の学力が低かったとは・・・。)


そう、隆にとってこの世界の学力レベルはすでに習得済みだったのである。

といっても、隆自身それに気づいたのはつい先ほどのことであるのだが。

というのも午前中の授業はそのほとんどが語学系であった為、隆本人が学習したことのある教科に出会う事がなかったのである。

この学校の午後の授業の初めはホームルームと決まっているらしく、今日最後の授業である6限目の数学でやっと、その事実が発覚したのだった。


(なるほどな、京がここで教師を出来る理由がやっと分かったよ。

普通ならそんな簡単に教師なんて出来ないからな・・・。)


そう一先ず考えをまとめると、顔を教室前方へと向ける。

教室の前方では、いまだ教師が熱心に教鞭を振るっている様子が見て取れる。

その様子を一瞥すると、また隆は窓の外へと視線を向けるのだった。


余談であるが、その外を見つめる隆の姿は1枚の絵で在るかのようだった、と周囲の人間は後に語る。




カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン〜


授業が始まって50分。

突如教室内に、いや、正確には学園内に鐘の音が響き渡る。


「ん?もうそんな時間ですか。

では今日はここまでにします、1週間後にはテストがありますので皆各自勉強しておいて下さい。」


どうやら授業終了の合図のようである。

・・・ん?

なにか今、不穏な言葉が聞こえたような・・・。


「では、ありがとうございました。」


「「「ありがとうございましたー」」」


そう教師は告げてから教室を後にする。

どうやらこの学園では教師のほうが礼をするようである。


「隆」


そう意味のない考えを巡らせていると、玲から名を呼ばれる。


「何です、玲?」


唐突に声をかけられた隆だったが、ある程度予測していたのか普通に答える。


「今から夏海たちとあなたの歓迎会をやろうということになったのだけど、時間はいいかしら?」


そう告げながら、自らの腕時計を隆に見せようとするのだった。

そう、腕時計を、である。

そして自然な動作で隆の横に体を寄せる。

元来、腕時計は他人に見せる物ではない、当然、見せるように作られてはいない。

それを見せるためには体を寄せなければならない、当然の動作ではある。

尤も、周囲がそれをどう受け止めるかはまた別の話である。

あるところでは、


(みましたか!?あの氷姫様自ら体を寄せに行きましたわよ!)


とか


(騎士様と氷姫様の2ショット・・・、お美しいですわ。)


とか


(あの氷姫様がですか・・・、よほど騎士様のことを御信頼されているのですね。)


などといった声が至る所で上がっている。

放課後になったというのに、未だ教室を出ようとする人間は皆無だった。

・・・尤も、当の本人たちは気づいていないのだが。


「で、どうです?」


「ええ、かまいませんよ、喜んで参加させて頂きます。

大体、歓迎会なのに私が参加しないというのも変な話ですし。」


どうやら2人の会話がひと段落着いたようである。

そこへ、


「やっほ〜、2人とも、仲が宜しい様で。

周りの目も気にしたほうが良いんじゃない〜?

そうでなくても、昼の一件で2人は有名人なんだからさ〜。」


軽快な声が響くのだった。

そう、 壬生 夏海 その人である。


「あら夏海、どういうことかしら?」


「夏海さん、どういうことですか?」


玲と隆の声が重なる。


「ははっ、ホント仲いいね。

というか気づいてないんだ〜、もしかして2人とも天然?」


「「???」」


2人は何のことか分かっていないようである。

尤も、天然というよりは鈍感だろう、と周囲の目は言っているのだが。


「まーまー、それはりあえずおいて置くとして〜。

迎えの車が着たから、そろそろ行きましょうか〜。」


ニヤニヤと顔に笑みを浮かべながら、そう2人に告げるのだった。


「そうですか、では行きましょう。」


そういうと、玲は隆の手をとり颯爽と歩き出す。

その2人の後姿を眺め、


「ふふっ、あの玲があんなことをするなんてね〜。」


ニヤリと口の端を緩ませながら、2人の後に続く夏見だった。

2人に追いつくことはせず、あくまで見失わない程度に距離を空けながら・・・。





所かわって歓迎会会場へ移動中の車内。


「でね〜、2人が教室に帰ってきたときの周りの反応っていったら無かったわよ♪」


夏海が隆と玲の話を先ほど紹介を受けた女子2人に話している。

確か、菊池 咲 (きくち さく)と 佐久間 蓮 (さくま れん)である。

何でも、咲は日本舞踊家元の娘。

蓮は日本人とフランス人のクウォーターらしい。

2人とも十分に美人の部類に入る容姿である。


その咲と蓮は食い入るように夏海の話に聞き入っている。


「ちょっと夏海、やめなさい。」


玲がそう、夏海を止めようとするが、


「いいじゃない、減るもんじゃないんだし〜。

玲のこういった話なんて今まで無かったんだから、もう少し楽しませなさいよ〜。」


と、本人の意思を無視しての暴露会(少なくとも隆本人はそう思っている)を始めるのだった。


「玲、居心地が悪いです・・・。」


隆は女子4人に男子1人という状況に耐え切れなくなったのか、玲にそう小声で告げる。


「ごめん・・・、この娘、こういった話が大好きなの・・・。

基本的に悪気は無いんだけど・・・。」


と、玲は申し訳なさそうに言う。

尤も、玲本人もこの暴露会の生贄とされている。

隆はあまり強くも言えず(もとより言う気は無かったが)、ただただこの車が早く目的地へつくことを願うのだった・・・。



今後ともよろしくデス


執筆、ガンバル

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