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学校へ逝こう!?起床の巻

ごめんなさい!

すっごい更新停滞してました・・・。;;

1日のほとんどを学校ですごしていたもので・・・。

執筆の時間が取れませんでした。

・・・えぇ、言い訳です、ホントごめんなさい。

でわでわ、13話デス。

残念ながらまだ隆たちは学校に行けません。^^;

第13話『学校へ逝こう!?起床の巻』




昨夜、皆が寝静まった頃。



コツッ・・・、コツッ・・・、コツッ・・・


廊下の一角に不気味な足音が響く。

深夜の不気味さも相まって、驚くほどその静けさがその音を強調していた・・・。


「そ〜っと、そ〜っと・・・。」


その足音の主はそう呟き、自身の出てきた部屋の真正面にある部屋のドアへと手を伸ばす。


「フフフッ、明日の隆が楽しみ♪」


その声の主はわずかに口元を綻ばせながら、そういった。



翌朝、隆の部屋にて。


結局俺は玲の真横にある部屋を使うことにした。

なぜかだって?

ここ、玲が選んでいるだけあって便利なんだ。

何が便利なんだ?

そう思う人もいるだろう。

右の廊下を行けば食事所に出、左の廊下を行けば様々な(例を挙げるのなら風呂場や遊戯施設など)施設がある。

そして正面の廊下を行くと玄関へと続く階段がある。

つまりこの場所(正確には玲の部屋)を支点に全ての場へといけるのだ。



Zzzzzz・・・・・



ぁ、ちなみに今はAM7:00の1分前だ。

当然俺は寝ている。

正直に言うと朝は苦手である。

・・・尤も、得意な学生など聞いたことがないが。


ジリリリリリッ!


そのとき歯車は動き始めた・・・。

・・・などというほどたいそうなものではない。


学生にとっての敵、枕もとの悪魔が騒ぎ始めたのだった。

その悪魔は嫌がる学生を無理やり起こし、起きなければ延々鳴り続けるという・・・。


「む、むぅ・・・。」


俺は半覚醒のまま枕元に手を伸ばす。

それは唯一この悪魔から逃れる方法を実践するためである。

まずはその悪魔の位置を把握する。

そして親の敵をとるかのような凄まじい一撃をその悪魔へと振り下ろすのである。

そうすれば一時的にではあるが、安穏がもたらされるのである。

・・・そう、少なくとも今まではそうだった。

そう、今までは・・・。


いつもどおり隆が手を伸ばす。

だが何か別のものが腕に引っかかっているのか、真横より上に、腕を上げることができなかった。


ぽよんっ!


そして、掴んだものを撫でながら、形を確かめる。

そして違和感を覚えるのだった。

そしてゆっくりとそちらのほうへと顔を向けた。


「!?!?!?」


そうして見たものは、俺の人生の中で1,2を争う状況の異常さだった。


ソレは俺の手に程よい力の抵抗を与えた。

ソレはとても柔らかく、程よい弾力をもっていた。

ソレは俺のすぐ真横から俺の腕を包み込んでいる状態になっている。


「うぅ〜ん・・・、くすぐったぁ〜ぃ。」


ソレが話す。

いや、正確には豊満なソレを持った玲という存在が、である。


その間にも玲は俺の腕を胸に抱きながら気持ちよさそうに寝ていた。


っ、ってか、さ、さっきのって!?

れ、玲の、アレ、か?


俺は驚きのあまり固まってしまう。

・・・などというベタなことはせず、迅速に自分の腕を玲のソレとソレの間から抜き出そうとする。


・・・それが、まずかったらしい。


「うぅ〜ん、いやぁ・・・。」


玲が寝ぼけているのか、舌足らずな子供のようにそういった。

そして放すまいと、俺の腕を深く胸へと抱いた。


「!?!?!?!?!?!?」


朝っぱらからぶっ飛びすぎのような気がする・・・。

俺は誰もいない心の中でそう呟いた。


そして、気を取り直して玲のほうへと向き直る。

よく見ると玲は俺の体にほとんど密着するようにして眠っていた。

玲の端正な顔が目の前にくる状態である。


(うっわ〜、すっごい綺麗な顔してるな、玲って。)


自分も極端に端正であることに隆は気づいていない。


今の玲はいささか見てはいけない状態になっている、と隆はこのとき気づく。

だが見てしまった後では気づいても意味がないと知る。

パジャマのボタンが上から3つ目まで外れ、玲の陶器のように透き通った白く美しい肩があらわになっている。

胸元は大きく開き、玲の持つ色気を大いに引き立たせていた。

一見しただけでは、とても高校2年生には見えない姿だ。


そしてそんな玲が虚ろな目で俺を見上げる。

位置の関係上、どうしても上目遣いになる。

その目とあったとき、体中の体温が一気に上昇、そんな気がした。


ドックンッ!


そんな玲の姿に、俺は一瞬見とれてしまう。

俺はそのとき自分の鼓動の音が大きくなったことを自覚する。

そして一瞬浮かんだ邪な考えを即座に否定するのだった。


「おい、玲、朝だぞ。」


そう、俺は玲のほうを極力見ないようにして言った。


「うぅ〜ん、後5分・・・。」


「おいおい・・・。」


定番といえば定番な返答に少しあきれる俺。

この返答だけ見れば年相応な高校生である。

まぁ、普通の高校生は人の部屋に無断で乱入などしないだろうが。

そして人のベッドに勝手にもぐりこむなんてことするはずもない。

・・・なんか、もしかして玲って超純粋培養?

いや、変なところで無垢なんだな、扱いに困るよ、その性格って。

そうぼやきながらも、まったくいやだと思っていないことにいささか戸惑いを覚える俺だった。


「ダメだ、なぜ玲が俺の部屋にいるのかもまだ聞いていない。

さっさと起きろ!」


「んー、ヤダー!」


若干幼児化する玲を尻目に俺は着替えようとベッドから降りる。

いや、正確にはベットから降りようとした。


「わわっ!?」


俺が降りようとしたその時、玲がバランスを崩し俺のほうへと倒れてくる。

どうやったらベッドに寝転がっている状態でバランスを崩すんだよ!?

・・・って、そういえば俺の腕を抱いたままだったんだっけ。

俺のせい、なのか・・・?

咄嗟に玲を抱きとめ、床へと倒れる前にキャッチする。

だが慣性の法則に逆らうことなどできるはずもなく、玲を抱きとめたまま、俺は床へと背中から落ちるのだった。


「ぐふっ!」


俺はその衝撃から息が詰まり、くぐもった息が漏れる。


「ん〜、びっくりした〜。

あ、おはよー、隆。」


そんな中、一人俺に抱きとめられている状態の玲がそういった。

完全に覚醒しきっていないのか、自分の置かれている状況をイマイチ理解していないようだ。


端からすごい構図だな・・・。


そう俺は思いながらも、意識は玲の胸元に集中する。


バランスを崩したことにより、もともとかなりきわどかった格好がさらに深刻なものへと変わっていた。


ボタンこそ外れてはいないが、そのパジャマはほとんど衣服としての役割を果たしていない。

肩口が大きくはだけ、胸元は今まで以上に露出している。

そして太ももまで露になっていた短パンもまた、その機能のほとんどを失っていた。

ホックが外れ、腰でとまっているはずの短パンは膝上までずれ下がっている。

そんな玲が俺の身体に抱きつくような構図で固まっている。

どうやら、今の状況をやっと理解し始めたようである。


なんか今、黒い布地のモノが見えたような気がする。

・・・・・・いや!あれは幻覚!

そう、幻覚なんだ!


俺はそう、自身を納得させることにした。

直視して理性を保てる自信はない。

そんな俺を尻目に、玲は俺に向かって細い声でこういった。


「隆、そんな・・・、私たち会ってまだ2日目だよ・・・?」


そう、壮大な勘違いを,である。


「なっ!?」


俺は固まった。

ええ、そりゃもう固まったね。

まさかそんな淑やかな声でそんなことを言われるとは思ってなかった。

もちろん、俺がミスをしたわけではない。

だが、なぜか恥ずかしさが頭のほぼ全域に広がっていくのが、俺には感じられた。


そう、そのせいで気づけなかった。

普段は絶対に気づくであろう足音に。


コンコンッ!


朝の静かな空間にドアをノックする音が響き渡る。


俺と玲はどうすることもできず、ただただフローリングの床で玲を抱きとめた格好のまま硬直するのだった。


無常にもそのままドアはゆっくりと開いていく。


「隆様、朝、です・・・よ・・・。」


そしてその世話係はその状況をみて固まり、俺たちが未だ固まっている間に復帰すると、


「し、失礼しましたーーー!?」


そう叫びながらどこかへと走り去ってしまったのだった。


・・・これは、大変なことになったな。

そう俺は心の中で呟くのだった。





その後、誤解を解く暇も与えられずその話が屋敷中に広まってしまった隆は、その誤解を解くために奔走するのだった。


その、隆が誤解を解くために奔走しているとき、玲は不機嫌そうな顔をしていたと、目撃者は語る。





これからもよろしくデス

できれば感想、評価よろしくおねがいします。

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